「農民」記事データベース991206-430-21

各地の話題


今年も白鳥飛来

新潟・水原町

 新潟県水原町天神地内に白鳥が飛来して、間もない様子。無事、到着したことを確認するように、羽根を伸ばし、互いに鳴き声をかわしているようだ。幼鳥が今年も多い。十一月中旬現在、四千羽以上が確認されている。
(新潟県連 松井三男)


船橋産直まつり 晴天下にぎわう

三千五百人参加

 「耕せ日本の大地、増やそう仲間と食糧」――十一月十三日、第七回船橋産直まつりが、船橋農産物供給センターで開かれ、三千五百人が訪れました。

 中央舞台では、ヒューマンファーマーズの元気な歌声が響き、杉田史朗氏が「遺伝子組み換え食品の実態」と題して講演。純国産の天ぷら、赤飯、豚汁、漬物などを売るセンター女性部の「お母ちゃんの店」をはじめ、こだわりの出店や精米したてのお米・穫れたて野菜の即売コーナーには黒山の人だかり。楽しい一日を過ごしました。


人形浄瑠璃の世界にしばし酔いしれて…

「文楽」11月公演をみて

 私の故郷・大阪の伝統芸能「文楽」十一月公演を観にいった。演し物は「平家女護島」と「心中宵庚申」の近松作品の二本。

 鍛え抜かれた喉で語られる義太夫と太棹の三味線は、地の底から湧き上がるように身体中に響き、心がゆさぶられる。その語りと三味線にのって、人形使いに命を吹き込まれた人形たちが喜び、悲しみ、怒り、愛し、舞台の上で生き生きと舞う。素晴らしい伝統芸能の世界にしばし酔いしれた。

 とくに重要無形文化財保持者のひとり、吉田蓑助が演じるお千代は、本当にかわいく、けなげで繊細な動きは情感たっぷり。それ故に、心中という手段でしか親子の義理と夫婦の愛情を貫けなかった封建社会の理不尽さに、いっそう切なさと憤りがこみ上げてくる。

 この頃、私はやっぱり日本人だと思う。日本の伝統芸能に懐かしいものを感じるし、血が騒ぐのだ。日本人ならきっと誰もがそういう感性を持っているのだろうが、素晴らしい日本の文化を次の世代にも伝えていけるように、誰でもが気楽に楽しめる環境であってほしいと切に願う。

 大阪と東京で交互に興行されるので、まだご覧になったことがない人は、ぜひ一度、人形浄瑠璃の世界を味わってみてください。

(和歌山県連 宇治田悦子)


障害者招き乗馬とミカン狩り

愛媛・菊間町

 愛媛県松山市の民間の障害者団体「障害者の自立支援センター」主催による恒例のミカン狩りが十一月十四日、菊間町長坂の私(大道法幸)のミカン園で行われ、車イス使用者六人を含めて三十五人が参加しました。今年で五回目。

 地元からは、県無形文化財に指定されている「お供馬」保存会副会長の森田健二さんと、同会員で菊間町農民組合長の河原田文次さんが二頭の馬を連れて参加、協力してくれました。

 参加者は秋晴れのぽかぽか陽気のもと、ミカン狩りと乗馬を楽しみました。

 「障害者の自立支援センター」は、「誰もが安心して住める街づくり」と「障害者の自立を支援していくこと」を目的として九二年に発足し、活動しています。

(菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」1999.12.6付)
ライン

1999年12月

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