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大地への限りないロマン実感

楽しかったトラスト大豆の収穫祭

千葉・東総農民センターで/トラスト会員 為我井雅子


各地から会員五十人が参加

 秋晴れの十一月二十七〜二十八日、千葉県八日市場市で大豆畑トラスト運動の収穫祭が行われました。休耕田をコツコツと開墾し続け、小麦や大豆づくりをしている素敵な農民、そしてそれを支える農民組合がありました。大地に限りないロマンをもっている寺本幸一さん・ふみさん夫妻の心意気に感動し、私もトラスト運動の仲間に二年前から加わりました。会員は現在七十五人(百口余)ほどになり、今回の収穫祭には五十人ほどが参加しました。

 前夜の雨で畑がぬかって、はいていたスニーカーが泥んこに。しかし、都会のアスファルトの上しか歩いていない私にはこの感触も楽しく感じました。

 午前中、大豆と草を分別し、大豆を選んで陽の当たる所に運び乾かしてから脱穀するのです。農薬を全く使っていない畑ですから、夏はハスモンヨトウムシが大発生。消費者も草とりや虫とり作業の応援にかけつけましたが、収量は高温つづきと、干ばつで見るも無残、平年作の三分の一でした。しかしうれしいことにはカエルやバッタが足元にいっぱい。赤トンボも飛んで子供達も大喜びでした。

 昼は東総農民センター女性部の方々が手作りの郷土料理をふるまってくださいました。豚汁、新米のおにぎり、キンピラゴボウ、漬物…きそっておかわりしてしまいました。

交流会は大いに盛り上がる

 午後は寺本さんの運転するコンバインの受け口に大豆の束を入れます。するとみるみるうちに豆がネットにころころと入っていく。この機械は四百万円もすると聞いてびっくり。このほかにも肥料やガソリン代もかかり、農家もいろいろと大変なんだと思いました。

 夜は宿泊する千葉コープの「産直の家」でソバ打ちと手作り豆腐の体験教室。みんなで楽しく取り組みました。夕食には作ったものが食卓に上がり、にぎやかに交流会。寺本さんや千葉農民連の小倉さんから、農業に寄せる思いや、丹精込めて作った米が一俵千円でエサ米にされるなんて許せないとの訴えには拍手。地元市議の大木さんの新聞「農民」購読のよびかけがあり、三部増えました。

(新聞「農民」1999.12.13付)
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1999年12月

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