新聞「農民」
「農民」記事データベース20040816-648-03

ふるさとネット 結成記念レセプション

大地の恵み ふるさと自慢市

おいしさ・香り会場いっぱい

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 「ふるさとネット結成、おめでとう!」「カンパーイ」――ふるさとネット結成総会第一日の夜に開かれた記念レセプションには、農民連や産直協の生産者のほか、流通業者や民主団体・労働組合などの来賓も多数かけつけ、総勢二百七十人の参加者で大きく盛り上がりました。


 夏まっさかりということもあって、衛生面など持ち寄りには苦労もありましたが、それでも全国から集まったごちそうは多種多様。今が旬の桃やメロン、スイカなどの果物をはじめ、枝豆やトウモロコシ、地酒、ジュース、漬物、落花生、恒例の祭り寿司やお赤飯などがテーブルをにぎわしました。神奈川農畜産物供給センターのコーナーでは手作りソーセージを実演。できたてが参加者に振る舞われ、「腸はどれくらい長いの?」「本物のソーセージってこんなにジューシーだったんだぁ」と、大好評でした。

 東北地方のあるJAの幹部は、「自慢できるものが全国からこれだけ結集できるというのは本当にすごい。農協にない意気込み、熱意に打たれた。東京まで来て、本当に良かった。農民連はすばらしい」と熱心に語っていました。

 また農民連の野菜で朝市を始めた佃屋食糧販売株式会社(米小売業)の丹羽嘉文さんは「こんなに豪快なレセプションは初めてです。生産者と実際に顔を合わせられて、いい機会になりました」と話してくれました。

 明治乳業争議団の二口直勝さんは「ネットの発足は食品産業の現場でたたかっている私たちにとっても大きな励みです。大企業が不祥事を隠したり利潤追求一辺倒のなかで、安全でおいしい食料を国民に届けることを真剣に追求するネットこそ、大義ある発展の方向です。ネットは食にかかわる企業はどうあるべきかを教えてくれています」と感慨深く話していました。

 最後に「ふるさと」を参加者全員で歌って閉会。日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、紙智子参院議員もかけつけ、あいさつしました。


結成して下さってありがとう

各界からのメッセージ(敬称略)

 清水鳩子(主婦連合会参与)

 ふるさとネット結成を心からお慶び申し上げます。農民連の主張が、行動が、今の日本農業にとって大切なのです。みんなが発展を願っています。農民のことを知らないひとびとがいっぱいいます。

 これからも、ごいっしょに農業を守り発展させるために努力してまいりましょう。(略)

 三上満 (東葛看護学校校長)

 「つくってこそ農民」を合言葉に、産直、準産直の輪をひろげ、安全でおいしい日本の食糧を!の運動をひろげておられるみなさまに心から敬意を表します。

 「農民連ふるさとネットワーク」が農家と消費者をつなぐ動脈として発展することを心から期待します。

 旭爪あかね (作家)

 ふるさとネットワークの結成、おめでとうございます。ネットワークが結成され、国産農産物の流通がいっそう活発になることによって、その美味しさや安心感に、またそれらが求めれば手に入るものなのだという事実に、よりたくさんの人々の理解や確信が深まるものと期待いたします。

 私もひとりの市民・消費者として、日本の農林水産業を守り発展させ食糧自給率を向上させていくためのさまざまな努力の一端に、夢と志をもって連なっていきたいと思います。(略)

 富山和子(立正大学名誉教授、 国際コメ年日 本委員会副会長)

 農民連、産直協の皆様、立ち上がって下さってありがとう。これほど心強いことはありません。

 食料だけではない、国土の保全も、小規模な農林漁業者をいかに大切にするかにかかっています。「農業の多面的機能」を一方で唱えながら、その実、逆の方向を進めている国の政策に怒りがこみ上げてきます。日本農業の基本は家族労働。そして自己完結型です。これを大切にできないようでは日本列島の明日はない。

 「自分の国の食料は、可能な限り自国の土でまかなうこと。これが地球を守るエチケット」(富山和子著『お米は生きている』)です。皆さんどうか頑張って下さい。

(新聞「農民」2004.8.16付)
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