新聞「農民」
「農民」記事データベース20060227-721-07

この人

待つだけでなく攻めの営業を

横浜・「米鮮みたけ」店主 佐々倉守佑さん(58)


 「米鮮みたけ」は、農民連の準産直米を扱う横浜市青葉区の米屋さんです。準産直米を扱うきっかけは、日本米穀小売商業組合連合会(日米連)の紹介です。店主の佐々倉守佑さん(58)は、「農民連の準産直米を仕入れるようになってお客が安定してきた」と言います。

 佐々倉さんは、米店を始める前、金融機関で営業の仕事をやっていました。営業を通じて、さまざまな経営をみてきた経験からでしょうか、お客さんの誕生日までつかんでセール案内などに活用しています。また買いに来るお客さんの年齢層を三十〜四十代に想定して、こだわりの米を店頭精米で販売しています。お客さんの車が店先から出て行くまで見送るのは、営業時代の名残りとのこと。

 また、お客さんから戻された使用済みの米袋にヒントを得て、“通い袋”として再利用することを思いついたそうです。“通い袋”を持参すれば二十円引きにしています。

 店内に並ぶ米びつごとに産地の風景や生産者の顔写真などを張って、安心感をお客さんに提供しています。「待つだけの店でなく、攻めの営業をしていきたい」と佐々倉さん。穏やかな表情の中にも経営に対する厳しさを合わせ持つ目が印象に残ります。

(農民連ふるさとネットワーク 渡辺満広)

(新聞「農民」2006.2.27付)
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