新聞「農民」
「農民」記事データベース20090518-876-03

核兵器廃絶と9条守る運動大きく

東京 憲法集会・パレードに4200人

関連/09年国民平和大行進スタート


政党党首、ノーベル賞受賞者益川さんらスピーチ

画像 憲法記念日の5月3日、「生かそう憲法、輝け9条」を掲げた「憲法集会」(農民連も参加する憲法改悪阻止各界連絡会議などが主催)が東京・日比谷公会堂で開かれ、会場外の大型モニターで視聴した人を含め4200人が参加しました。

 集会では、前半で作家の落合恵子さん、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんがスピーチしました。落合さんは、「『自己責任』という言葉で、国民の生活を守る国の責任があいまいにされている」と告発し、「みんなで怒りの声をあげて責任を取らせよう」と強調。益川さんは、「改憲勢力が欲しがっているのは『交戦権』だ。しかし、日本国民にとって9条はそんなに軽くない。そこに手をつければ大やけどをすると思わせることが大切」と語りました。

 後半では、政党党首が登壇。社民党の福島瑞穂党首は、ソマリア沖への自衛隊派遣や国内での非正規雇用者の首切りなど、平和主義や生存権がないがしろにされている問題を指摘し、「憲法に挑戦する自公政権を許すわけにはいかない。政治を変えよう」と訴えました。また、日本共産党の志位和夫委員長は、アメリカのオバマ大統領が核兵器廃絶の目標を掲げたこと取り上げ、「核戦争阻止を願う日本国民にとって核兵器廃絶運動と憲法9条を守る運動は車の両輪。このたたかいを大きく発展させ、世界の新しい流れに合流して、核のない世界を築こう」と呼びかけました。

 集会終了後、参加者らは銀座をパレードし、道行く人に「憲法守ろう!」とアピールしました。


09年国民平和大行進スタート

東京から 広島・長崎向け、雨のなか元気に

 8月の原水爆禁止世界大会に向けて、全国で核兵器廃絶を訴える原水爆禁止2009年国民平和大行進が始まりました。5月6日には、東京・夢の島で出発集会が行われ、農民連本部からも参加して、雨の中を広島・長崎に向けて元気に出発しました。

 集会では、ROCKソーランやフランスでの「NATOノー、核兵器撤去!」大行動の報告など、青年による創意あふれる取り組みが披露されました。高校生、大学生、青年労働者による1分間スピーチでは全農協労連の星野慧さんが「平和運動に主体的にかかわることを働く仲間に広げたい」と力強く決意表明。

 被爆者、宗教者、市民団体代表、通し行進者がリレートークを行い、うたごえ合唱に送られて参加者は出発。通行人らにアピールしました。

(新聞「農民」2009.5.18付)
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