新聞「農民」
「農民」記事データベース20110124-957-02

雑誌「農民」臨時増刊(No. 63)刊行

緊急特集 TPP問題を掲載


画像 TPP反対の世論と運動を強めるため、雑誌「農民」の臨時増刊号を緊急に刊行します。主な内容は、東京大学教授・鈴木宣弘さんの「ゼロ関税で『強い農業』はできない」と、農民連副会長・真嶋良孝さんの「TPP参加を許さず、食糧と農業、この国を守ろう」の2つの論考です。

 鈴木さんは、農業政策の立案や貿易交渉に加わってきた経験もふまえ、TPP推進論がいかに農業の現実を知らない非常識なものかを明らかにします。真嶋さんは、TPPが国民生活の各分野にもたらす深刻な影響を具体的に示すと同時に、背景には世界的な資本主義の行きづまりがあることを指摘。食糧主権を基礎に「もう一つの世界」をめざす運動こそが根本的対案であると訴えます。

 また、貿易自由化に関する日米政府の文書を資料として収録。食料自給率が13%に低下するとした農水省試算の内容も紹介しました。

 マスコミがTPP推進をあおる異様な状況の下で、国民各層に正確な情報を伝え、参加阻止の運動を広げることが急務です。学習会のテキストなどとして、臨時増刊号を大量に普及・活用しましょう。

 B5判、56ページ、頒価500円。ご注文は各都道府県の農民連、または本部まで。

(新聞「農民」2011.1.24付)
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