新聞「農民」
「農民」記事データベース20111205-1000-10

大震災・放射能汚染・風評・TPP・・・・・・

今こそ顔の見える
安全・安心な農産物を
(3/3)

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ふるさと産直みほん市2011

 産地の特色が出ていいですね

   東京都大田区の中学校で栄養士をしている金井幸枝さん
 学校給食に携わっている立場から、放射能問題をどう考えたらいいか、との思いで参加しました。

 会場を回ってみて、「こういう野菜があったんだ」と新たな発見がありました。産地の特色がでていていいですね。仲間の栄養士も連れてくればよかった。

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“ご支援ありがとう、これからもよろしく”―福島のみなさん

 物づくりの誇り伝わってきた

   JAL不当解雇撤回裁判原告団のみなさん
 今日は、原発事故の風評被害を吹き飛ばすくらい買い物して、ご恩返しをしようと参加しましたが、どのブースを回っても、農民連のみなさんから激励されました。そして、温かい雰囲気のなかで、各産地の特産品を味わい、みなさんと楽しく交流して、ものづくりに誇りをもっているのが伝わってきました。

 空の安全と食の安全・安心には共通性があって、いま、どちらの「安全」も効率一辺倒の規制緩和や貿易自由化のもとで脅かされています。

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“おいしいよ、たくさん食べて”と福島のリンゴをPRするJAL原告団のみなさん

 「安全」が危うい今こそ、生産者と消費者が「顔の見える」関係を太く強くして「安心」を高めていくことが求められていると思います。だから私たちも、空の安全を守る姿を乗客に見えるようにすることを会社に提案しているところです。

 これからもともにたたかいましょう。

 農家と環境対策結ぶ取り組みを

   (株)協同宣伝 池田力さん

 私たちは自然エネルギーの導入や省エネ技術の紹介など、農家と環境対策を結び付けることをテーマに幅広く取り組んでおり、今回は太陽光発電、小水力発電、風力発電、蓄電器、浄水装置などを出展しました。やはり原発事故後、問い合わせが増え、確実に世の中の流れが変わってきたことを感じています。

 来場者よりも出展者の農家の方が高い関心を持って見に来てくださり、うれしく思っています。太陽光発電や、大がかりな工事が不要で農業用水を利用するマイクロ小水力発電などに質問が多かったです。

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発電器の説明を熱心に聞く生産者

 なかには「今回の震災で停電になり、ハウスの窓も開閉できなくなって、収穫が皆無になった」と言う農家の方もいました。平常時は夜間電力を有効に利用し、停電対策にもなる蓄電器にも、なかなかの手応えを感じました。

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(新聞「農民」2011.12.5付)
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