新聞「農民」
「農民」記事データベース20130617-1073-02

“たたかいはこれからだ”

STOP TPP!!
16回目の官邸前行動


原発・TPP反対の党を国会に

 毎月第1火曜日に「STOP TPP!! 市民アクション」が首相官邸前で取り組んでいるTPPの反対行動が6月4日に行われ、約130人が集いました。

 農民連の白石淳一会長は、「安倍政権はTPP交渉参加を表明したが、TPP反対の声は全国各地でますます高まっている。たたかいはこれからだ。なんとしてもTPPを阻止しよう」と力強く訴えました。

 参議院選挙を前に、「STOP TPP!! 市民アクション」の事務局が、「TPP参加反対を掲げている政党の議員さんを国会に送ろう」と呼びかけ、シール投票形式で各政党のTPPへの態度を紹介(写真)。自民党のほか、民主党、日本維新の会、みんなの党などを「TPP推進」に分類し、日本共産党、社民党、みどりの風、生活新党、緑の党などを「TPP反対」と紹介しました。

 アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子さんが、ペルー・リマで行われたTPP交渉に、アメリカの市民団体の一員として参加した様子を報告しました。内田さんは「日本のマスメディアや政府の言っていることと、実際の交渉の実態とは全く違っている」と述べ、ペルーをはじめとして南アメリカ諸国でTPP反対の運動をしている人々と交流できたことなども報告しました。

 埼玉農民連の松本慎一さんもマイクを握り、「埼玉では養蚕が主要産業だったが、輸入自由化政策が始まって3〜4年で繭糸(けんし)価格が大暴落し、1972年に2万3000戸いた養蚕農家は、一昨年は57戸というほぼ壊滅状態に追い込まれている。TPPでも同じことが起こる。でも当時と違うのは、このアクションのような消費者と生産者が共同した運動が広がっていることだ。力を合わせてTPPを葬り去ろう」と呼びかけました。

 16回を数えるこの官邸前行動に皆勤賞で参加している日本共産党参院議員の紙智子さんが、「参議院選挙をなんとしても勝ち抜いて、TPPを完全に止めるまで、みなさんと一緒に頑張ります」とあいさつ。大きな拍手がわきました。

(新聞「農民」2013.6.17付)
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