新聞「農民」
「農民」記事データベース20130715-1077-04

参院選でTPP推進派に
厳しい審判を
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京都

“たたかいはこれから”

府民集会 トラクター先頭にパレード

 6月30日、京都市下京区の大谷ホールで開かれた「TPP参加反対京都府民集会2013」には、府下各地から700人が参加。農民連も4台のバスで100人以上が参加しました。集会後、参加者は烏丸御池まで「TPP参加はやめろ」とアピールパレードを行いました。

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「TPPは×」のパネルを掲げる参加者

 安倍内閣は7月に開かれるTPP交渉に23日から参加を予定しており、直前の21日は参議院選挙の投票日を迎えます。こうしたなか、農民連も参加する「TPP参加反対京都ネットワーク」が呼びかけたもので、参議院選挙でTPP推進勢力に厳しい審判をくだし、TPP参加を阻止する決意がみなぎる集会となりました。

 集会冒頭あいさつに立った保険医協会の垣田さち子理事長は「総選挙でTPP断固反対と言いながら、選挙が終わると参加表明をする。京都から怒りの声を上げよう」と述べました。

 滋賀県から藤澤直広日野町長、日本共産党の井上さとし参院議員が連帯あいさつ。藤澤町長は「小さな自治体だからこそできることがある。その努力がTPPでつぶされてしまう」と県ぐるみの取り組みを報告。井上議員は「政権党の公約違反は民主主義を破壊するもの。参議院選挙で厳しい審判をくだそう」と訴えました。

 基調報告に立った全国食健連の坂口正明事務局長がTPP交渉のホットな情勢を報告。「たたかいはこれからだ」とTPP参加を阻止する展望を語りました。

 各分野からの発言では安田政教府連書記長が農民連の取り組みを報告しました。

 農民連の3台のトラクターを先頭にしたアピールパレードは沿道からも大きな注目を集めました。写真を撮る人や手を振る人もあり、シュプレヒコールにも思わず力が入ります。


長野松本

交渉不参加こそ国益だ

県民集会 予想こえる1千人参加

 6月30日、長野県松本市の松本城公園で「ストップTPP!6・30長野県民集会」が県食健連と松本革新懇談会の呼びかけで開催されました。

 当日の参加者は1000人と、予想を超える仲間が県内各地から集まってきました。栄村からは、「震災復興とTPP反対」を掲げバス1台で参加し、島田茂樹村長からも連帯のメッセージが寄せられました。

 主催者を代表して松本革新懇談会代表世話人の祖父江哲一さんが、「先の衆議院選挙で自民党が掲げた公約とは全く違うことを行っている。明らかに公約違反であり、交渉参加しないことこそ国益だ」とあいさつ。

 農民連本部の笹渡義夫事務局長は、「7月から交渉参加しても日本の主張はほとんど受け入れられない。秘密主義で国民に情報を知らされないまま行われる」などTPPの危険性を指摘。「参院選でTPP推進政党に衝撃的な審判を下そう」と訴えました。

 各界からのアピールでは、県農協中央会から浦野邦衛地域農政部長、医療現場から松本協立病院の医師・鈴木直美さん、消費者団体から生活クラブ協同組合・小林テル子長野理事長、学校の現場から栄養教諭・杉木悦子さん、労働者を代表して地元松本ハイランド農協の労働組合執行委員長、小原太郎さんが連帯のあいさつをしました。

 会場内からも3人が発言。「果樹農家も安いリンゴが輸入されるようになるとつぶされてしまう」「TPPに条件闘争はありえない。あきらめたらそれこそ試合終了だ」などの意見がありました。また、「かつて木材が関税ゼロになり安い外国産木材に押されて、林業がつぶされ山々は荒れた。農業も関税が撤廃されると10、20年後に田畑は荒廃してしまう」と訴え、会場内から大きな拍手がわきおこりました。

 集会終了後、街頭パレードを行い、「TPP断固反対」「日本の農業・医療を守れ」などを市民に訴えながら松本駅まで行進しました。

(長野県食健連 鶴見鍵二)

(新聞「農民」2013.7.15付)
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