農民連第22回定期大会決議(案)安倍暴走政治とTPP農政ストップ
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淡路島でみんなで田植え=6月11日 |
(2)都道府県連の役割
単組の活動範囲を明確にし、全県を網羅する組織体制を確立することは都道府県連の固有の任務であり、空白自治体克服の第一歩です。1700を超える全国の市町村のうち会員のいる自治体は約50%にとどまっています。地方議員や民主的活動家などの力も借りて空白自治体を克服する計画を進めましょう。総会が開かれていない単組には、「要求と計画」などの年間計画を作れるように援助しましょう。
3 「春の大運動」(1〜3月)での会員拡大の飛躍を
(1)春の大運動は、1年間の拡大運動の成否を左右します。「税金の手引き」と「記帳簿」を活用した学習、宣伝、対話を大きく広げ、会員の力を引き出して会員拡大を前進させましょう。(2)所得税だけに終わらせず、住民税・国保税の軽減も視野に入れてとりくみましょう。後期高齢者医療制度や国民健康保険の保険料(税)の軽減は、すべての農家に共通する切実な要求です。
(3)米価暴落が進むなかで、営農計画が立たないとの声が聞こえます。大規模農家・集落営農組織を含め幅広く、準産直米や生産販売など、多様な要求を掘り起こす対話や、きめ細かな相談会を開いて拡大につなげましょう。
(4)会員による紹介活動を重視しましょう。特に新会員は「農民連に入ってよかった」という思いや新しいつながりを持っています。今まで農民連とつながりのなかった人を紹介してもらいましょう。
(5)集中的なとりくみを支える「臨時専従」など、特別の体制をとりましょう。
4 学習し成長できる組織に
組織づくりのもう一つの柱は、会員がいきいきと学び、要求運動に参加し、成長できる魅力ある組織になることです。こうした質的な強化は、会員拡大を前進させ、若い担い手を成長させるためにも重要です。組織の屋台骨である専従者が、要求運動や農業・食糧を守る運動、組織拡大の先頭に立てるようにレベルアップをはかることが農民連運動を前進させるカギです。専従者は日常の活動に追われて、学習する機会が保障されていないケースがあります。専従者自身が知的要求を持って意欲的に学習する努力が必要ですが、組織的にも学習を保障することが求められます。
月1回、都道府県連内で専従者が全員集まって学習することや、県連単独では困難な場合はブロックや近隣県連と合同で行うことを含めて具体化しましょう。地域での恒常的な学習運動は重要な課題です。学者や専門家、諸団体の方々の協力も得ながらとりくみましょう。
5 新聞「農民」について
(1)新聞「農民」を中心にすえた活動を
全国の農民連組織が新聞「農民」を中心にすえて活動するために、会員が新聞をよく読み、学び、日々の活動の指針にすることが求められます。都道府県・単組の会議などで新聞を読み合わせし、討議資料にするなど、新聞を活用した活動スタイルを定着させましょう。読者は、農民連の活動のよき理解者、パートナーです。読者との対話・交流を強めましょう。
(2)紙面の改善と通信活動の抜本的強化
引き続き、親しみやすく、ためになる新聞、拡大しやすい新聞をめざした紙面改善の努力を強めます。農政の今がわかるタイムリーな企画、食品分析センターの検査成果、各界の幅広い人々へのインタビューなど編集部の取材努力による新聞「農民」ならではの農政や農業経営に役立つ情報の提供、全国の運動の紹介などにいっそう力を入れます。「コーンスナックから遺伝子組み換えを検出」(2016年5月2・9日付)、「アメリカ食品異物混入基準」(16年9月26日付)など、農家、消費者に話題を提供し、学習会の資料として役立ち、見本紙としても大量に活用できる紙面づくりをめざします。編集部の努力とともに、現場でがんばる農民の生の声や現場の情報を紙面にどれだけ反映させるかが紙面改善の最大のカギです。そのための通信活動を強め、地方組織や会員が紙面づくりに参加できるようにすることを重視します。「みんなでつくろう、もの言う農民」を合言葉に、通信活動を農民連の活動の重要な柱として位置づけ、通信を送りましょう。掲載された通信・記事を大いに活用し、地域での新聞拡大に生かしましょう。