ビア・カンペシーナ
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関連/農民への人権侵害許さない /ビア・カンペシーナ東南・東アジア女性会議に参加して |
権利宣言を学び広める
運動の先頭に立ちたい
ビア・カンペシーナの東南・東アジア女性会議(2月20〜24日、マレーシア・サラワク州)に参加しました。会議の目的は、ビア・カンペシーナと国連の人権機関が一緒に取り組んでいる「小農民の権利宣言」の作成に向けた学習と準備でした。
女性の権利の確立
ビア・カンペシーナは、新自由主義、WTO(世界貿易機関)協定への対案として1996年に“食糧主権”を提唱しました。新自由主義によって世界中で食料の確保がますます難しくなり、環境や国土を守る農業が持続できず、地球そのものも守ることができなくなります。新自由主義の下で、TPPなどの自由貿易協定を推進し、国内でも世界でも家族農業、地域農業を攻撃し、生産手段を奪い、攻撃は食料そのものにも向けられ、人類の生活が脅かされています。こうしてビア・カンペシーナは、「権利宣言」を作成するために取り組みを開始。「小農民を保護することなしには飢餓、地球温暖化、生物多様性、エネルギーの問題も解決できない」とこの宣言の成立をめざして取り組んでいるのです。
また、家族農業を支える女性の権利の確立、女性への暴力の根絶なども不可欠です。食料のほかに花きの栽培を保護することも重要です。
スイス・ジュネーブの女性差別撤廃委員会(CEDAW)の委員が宣言の成立のために作業部会に参加するなど、とても大きな関わり方をしていることを学びました。私は昨年、CEDAWに参加したことを発言。グループに分かれてのディスカッションや全体での学習などが行われました。
分科会で発言する女性参加者(世界小農民の権利国際会議のウェブサイトから) |
「福島」を特別発言
2018年の国連総会での採択をめざして進めている最終段階の討論に参加できたということはすごいことでした。私たちの前に立ちはだかる大きな相手に対してきちんと対案をもって立ち向かうビア・カンペシーナ、そして農民連。
だからこそ、私は福島の現状も話し、「原発は作っても使ってもいけない」と特別に明記するよう発言しました。
これからこの権利宣言をしっかり学び、多くの人たちと共有できるよう広める運動の先頭にたちたいと決意しました。
(新聞「農民」2017.4.3付)