新聞「農民」
「農民」記事データベース20170605-1265-11

旬の味


 阿武隈の山々が萌黄色から新緑まぶしい季節になってきました。福島県二本松市東和地区の桜も例年より少し遅れての開花でしたが、桜マップを手にした観光客がたくさん訪れました。その後もツツジ、クマガイソウ、アジサイと続く花々は季節を彩りながら私たちの暮らしに潤いを与えてくれます▼とくに農家民宿を開業してからは、家の周りの花の手入れにも気を配るようになりました。原発事故から6年がたちましたが、“福島の現実を見たい”“福島の人たちの役に立ちたい”と来てくださる方たちとの縁を大切にして農に携わっています▼“光と水と対話、うれしかった”“自分なりに無事に田植えができ自信になった”などと田植え体験の感想が。そして“おいしいご飯ありがとう、ごちそう様”と食事担当の私としては、その一言が明日への元気になっています▼6月は旧節句の食べもの「ちまき」を作って提供し、笑顔発信です。そしてヘイケホタルの乱舞が見られる里へ、おいで下さいませ。

(ま)

(新聞「農民」2017.6.5付)
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