新聞「農民」
「農民」記事データベース20170612-1266-17

地域の話題
あれこれ

宮城 平間徹也


昔から生活になじんでいる
ハーブを一度育ててみては

 6月に入り、もう梅雨になっていく時期に宮城県蔵王町ではカモミールの花が満開に咲き誇っています。毎年、このカモミールの花が咲くのに合わせて蔵王ハーブ祭というイベントを開催しています。

 ハーブの敷居を高くせず気軽に

 ハーブ祭では、このカモミールの花やバジルを好きなだけ摘んでいってもらう、ハーブ摘み放題をしたり、近所の生産者や事業者の方、ハーブセラピストやシェフに、ハーブを使った商品・食品やサービスを提供してもらうなど、1日中ハーブの世界を楽しんでもらっています。

 普段、ハーブをつくっていて、初対面の人に自己紹介すると、「ハーブですかー?? おしゃれですねー、ハーブブームも最近きてますよねー? いいですねー」と、どこでも言われるのです。

 そんなにハーブの敷居を高く忖度(そんたく)してもらわなくても大丈夫ですよー、と言いたいですね。

 バジルを使ってペースト作れば

 ハーブと一言でいっても、ある意味すべての植物や農作物って、ハーブみたいなもので、みなさん、シソは知っていますよね? 昔から、いろいろなものに加工されているし、現在も利用している人は多いですよね。

 そのシソとほぼ同じようなバジル。でもシソほどには、みなさんのなじみがないのではないでしょうか?バジルって言った途端、「えー、おしゃれー、何に使うんですかー?」ってなりますものね。

 これからの暑い時期にバジルは旬を迎えます。庭先に植えておけばあっという間に大きくなります。バジルをふんだんに使ってペーストをつくれば、あっという間に食卓はイタリアンです。

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バジルを使って気分はイタリアン

 自ら家庭料理使ってもらえば

 なので、ハーブブームというブームはきてなくて、昔から日本人の生活になじんでいたものなのです。少しでもハーブに興味をもったら、まずは何か自分の作った家庭料理に気軽に散らして使ってもらうだけで、確実にその料理に彩りを加えてくれます。ぜひ一度ハーブを育ててみませんか?

(埼玉農民連 松本慎一)

(新聞「農民」2017.6.12付)
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