新聞「農民」
「農民」記事データベース20170814-1275-09

連帯して巨大な敵とたたかう
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ビア・カンペシーナ国際総会に参加して

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農村女性の権利確立へ!
「原発ゼロを」特別決議も採択

農民連女性部副部長
佐々木賀代子さん

 ビア・カンペシーナ第7回総会に先立ち第5回女性総会が17日午後から18日にかけて行われました。

 世界変革運動の旗が掲げられて

 会場となった建物は集会施設と宿泊施設のある、外観がお城のような建物でした。総会会場の正面にはこぶしを上げる農民と「フェミニズムと食糧主権を掲げ、世界を変革する運動を築く」の文字が書かれた幕が掲げられ、壇上には野菜や果物、種子などが飾られ、緑や赤のビア・カンペシーナの旗や各組織の旗が会場の雰囲気を盛り上げていました。日本も所属する東南・東アジアの女性たちは、ピンクのおそろいのスカーフを付けて参加しました。

 参加者が手をつなぎ会場内で踊り、参加者の気持ちが一つになったところから、女性総会が始まりました。

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アジアの仲間たちと写真に収まる浴衣姿の佐々木さん(前列左から3人目)

 ICC(国際調整委員会)代表のエリザベス・ムポフさんから世界中で起きている戦争や洪水、干ばつ、飢餓、暴力など人道的危機に直面している問題や農業に携わる女性たちの役割の重要さ、女性の地位向上のための運動の大切さについてあいさつがありました。

 1993年にベルギーのモンスで最初の会議が始まり、始めは男性中心の会議だったものが回を重ね、「結束すること」が大事であることの認識が生まれ、女性の参加と運動が生まれたこと、女性が重要な役割を担っていることなど、歴史的な話もありました。

女性がもっと声をあげ
男性と連帯し運動大きく

 さらなる組織と運動の広がりを

 各地からの報告があり、雇用や社会保障の不平等、決定の場や土地や教育へのアクセスが困難なこと、気候変動の影響や紛争問題、経済的差別、家父長制や暴力の問題、種子を守る運動、平和の問題など多肢にわたって報告されました。

 どの国・地域でも抱える問題は同じで、法律があっても現実には厳しいことや、女性だけの問題としてだけではなく男性の問題としても一緒に改善に向けて取り組む必要があることなどが共通認識になりました。また政治や決定の場への参加では、男女同数とすること、女性がもっと声をあげること、政治的訓練の場を持つことの必要性も報告されました。

 農村女性の権利確立と食糧主権確立のために、女性のさらなる組織と運動の広がりをつくり、女性も男性もともに連帯して運動を進める第5回女性総会宣言が出されました。

 横笛のお囃子で大いに盛り上げ

 原発事故から7年が過ぎたフクシマの様子を報告しました。「農業と原発は両立しない 原発ゼロを 農民への人権侵害を解消せよ」の特別決議案を提出し、総会で採択されました。

 会議の初めにはミスティカと呼ばれる各地域の特色を生かした催しものが行われ、会議報告の合間にはリズムのいいコールが飛び交い会議のムードを盛り上げました。

 総会最終日は全参加者が一つになって会場内を踊り、総会の成功を祝福しました。ラテンアメリカやアフリカからの参加者の陽気さや日本から参加した小倉さんの横笛のお囃子(はやし)で国際総会を大いに盛り上げ、地域の結束に大きな力になりました。

 街に繰り出して行われたパレードもにぎやかで陽気な雰囲気に包まれ、農民連の旗と福島から持って行った「怒り」の白い旗がビルバオの街中に翻りました。

 最終日の農家訪問では、環境に配慮した農業の実践を見学、誇りをもって農業を続けている姿に感動しました。

(新聞「農民」2017.8.14付)
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