新聞「農民」
「農民」記事データベース20171002-1281-11

第62回神奈川県母親大会

その食べ物
本当に安全?

分科会
県農民連女性部が担当


参加者の不安・疑問・質問に
農業の実態交えて訴え

 第62回神奈川県母親大会・第10回海老名母親大会が9月17日、海老名市で開催され、神奈川農民連女性部(いちょうの会)が食と農の分科会を担当。今回は、「ちょっと待って!その食べ物、本当に安全?」のタイトルで、助言者を港湾労組(全国港湾労働組合連合会)委員長の奥村芳明さんにお願いし、106人が参加しました。

 奥村さんは、輸入食品の危険な実態を明らかにし、「大豆は93%が輸入で、港の検疫所での検査はわずか3%。これでは食の安全は守れない。日本人の健康を守るには日本の農業を守ることが重要」と強調。

 参加者からは、「子育て中の人は安いものを買ってしまう」「種の産地が外国だが安全か」「海外では牛に女性ホルモンを投与すると聞いた。日本の牛は大丈夫か」など質問が出されました。

 生産者は「種子法が廃止され、民間に道が開かれた。農家は高い種を仕入れないといけなくなる。モンサントの種も入ってくるかもしれない」「今、国は家族農業よりも株式会社にしようとしている」など、農業の実態を交えて訴えました。

国産の安全なもの買おう

 「安全安心な食べ物を食べるためにはどのようにしたらよいのか」との問いかけに、「実態を知ろう」「少し高くても国産の食べ物を買う」「消費者と生産者が手をつなぎ、安全なものを買おう」との提案があり、力強く感じました。

 午後の全体会の「運動の交流」では、いちょうの会も5人が壇上に上がり、「食糧主権を実現するためにともにがんばりましょう」と訴えました。

(神奈川県農民連女性部 小島八重子)

(新聞「農民」2017.10.2付)
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