新聞「農民」
「農民」記事データベース20180618-1315-11

農民連食品分析センター

食の安全・安心へ機能発揮
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急須でいれた煎茶は
やっぱりうま味・甘みが濃い!

市販ペットボトル緑茶と、農民連会員の煎茶
うま味成分を比較検査

 日本人に欠かせない緑茶。かつては急須で入れるものでしたが、近年、ペットボトル入り緑茶飲料が普及、人気を博しています。ペットボトル入り緑茶飲料について、お茶のおいしさの指標の一つ「うま味・甘み」成分について比較調査をしました。同時に、茶生産とペットボトル入り緑茶飲料との関係を考えます。

 緑茶のおいしさは、「苦味・渋味」と「うま味・甘み」のバランスで決まります。「うま味・甘み」は、テアニンとグルタミン酸と呼ばれる成分が中心です。これらの成分が多ければ多いほど私たちの味覚は「うま味・甘み」を強く感じます。

 特に、テアニンの数値は、新茶や丹念に育て作られた緑茶、また高級な茶葉ほど高い数値を示す特徴があるとされています。

 今回の調査は、ペットボトル入り緑茶飲料を、農民連食品分析センター近隣のコンビニなどで、2017年5月21日、6月21日に購入し、検査に使用しました。比較対象とした茶葉は、2017年4月30日に農民連会員の生産者から購入したものです。

 結果は表のとおりです。

 今回の調査では、急須でいれた煎茶の方がペットボトル緑茶よりグルタミン酸とテアニン含有が多いことがわかりました。

(新聞「農民」2018.6.18付)
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