新聞「農民」
「農民」記事データベース20180730-1321-08

農家に 消費者に
忍び寄るGM(遺伝子組み換え)作物の自生
(3/4)

問題解明に大きな役割
農民連食品分析センター

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カナダ(アルバータ州)で自生を確認

日本 カナダ産輸入を一時ストップ

小麦

 カナダ食品検査庁は6月15日、アルバータ州南部の道路脇で遺伝子組み換え小麦の自生が確認されたと発表しました。農水省は、この事態を受け、カナダからの小麦の輸入入札、国内製粉企業への販売を一時的に停止する措置をとりました。

 しかし7月20日、自生の経緯を明らかにしないまま輸入を再開しました。

 アメリカでは、2013年以降これまで3回、モンサントの試験栽培用のGM小麦の自生が見つかっていました。原因は不明のままです。

 モンサントは1998年から、除草剤ラウンドアップ耐性のGM小麦の試験栽培をカナダで実施していましたが、カナダの小麦生産者や世界的な消費者の反対の前に2004年、商業栽培を断念し試験栽培も中止しています。

 カナダ食品検査庁の発表によれば、自生GM小麦は以前の試験栽培地から300キロ離れているとのこと。現地の報道では、道路わきに除草剤を散布したあとに枯れずに残っていた小麦に、作業員が気が付いたことから、遺伝子組み換えであることが発覚したといいます。

(新聞「農民」2018.7.30付)
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