新聞「農民」
「農民」記事データベース20180730-1321-09

農家に 消費者に
忍び寄るGM(遺伝子組み換え)作物の自生
(4/4)

問題解明に大きな役割
農民連食品分析センター

関連/農家に 消費者に 忍び寄るGM作物の自生(遺伝子組み換え)(1/4)
  /農家に 消費者に 忍び寄るGM作物の自生(遺伝子組み換え)(2/4)
  /農家に 消費者に 忍び寄るGM作物の自生(遺伝子組み換え)(3/4)
  /農家に 消費者に 忍び寄るGM作物の自生(遺伝子組み換え)(4/4)
  /イラスト2点


台湾で分析センターが調査

3地域から16検体が組換え

大豆

輸入量多い日本も警戒が必要

 GM大豆は、2009年以降、農水省も調査しており、14年〜16年度にかけて、北海道・苫小牧港、茨城・鹿島港、福岡・博多港で検出されています。16年度は博多港で3件検出されました。

 農民連食品分析センターの八田純人所長は6月、台湾でGM大豆の調査活動を行いました。今回の目的は、台湾でこの問題に関心をもつ人たちに調査と検査に参加してもらうこと、前回調査(2015年)の場所以外に自生があるかを確認する――などです。

 今回は、永安、長輝、台栄、大統益の4地域で調査を行い、3地域で16検体(すべてRR耐性の種子)が遺伝子組み換え体でした。調査のもようは、地元のインターネット・メディアなどにも取り上げられました。

画像
台湾で道路脇にこぼれ落ちていた大豆

 台湾同様、大豆の輸入が多い日本でも警戒する必要があります。さらなる調査が必要です。


画像   画像
東京・日の出町 折田ナナ
 
長野・小諸市 布施和子

(新聞「農民」2018.7.30付)
HOT情報
写真