新聞「農民」
「農民」記事データベース20180730-1321-17

在来種の「農研ネギ」守ろう

埼玉産直センター


生協組合員と共同で
種とりと定植作業

 埼玉産直センターでは、在来種の「農研ネギ」の自家採種に取り組んでいます。7月5日には深谷市内でコープみらいの組合員と一緒に生産者がネギの定植などを行いました。

 まずは、ハウスで育った苗を畑に移動し、植え付けていきます。センターの吉岡信一理事の説明で、あいにくの雨のなかでしたが次々と植え付けていきます。

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ハウスの苗を畑に移植する参加者ら

 センターに戻って、5月に収穫して乾燥させたネギ坊主から種を取り出しました。ネギ坊主一つに600〜800個の種が入っていることに驚きの声や、ごみと種をより分ける生産者の熟練の腕に感嘆の声が上がりました。

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種とゴミを分ける熟練の腕前に視線もくぎづけです

 今年の種の出来について吉岡さんは「3年目ということもありよくできました」と話します。「生協が扱ってくれているので今後も生産量は増えていくと思います。こうした在来種を守る取り組みは今はやりのネットスーパーなどでは絶対にできないこと。生協と一緒にやっている強みだと思います」と語ってくれました。参加者からは「種を守るための作業を初めて知り、勉強になりました」などの感想が寄せられました。

(新聞「農民」2018.7.30付)
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