新聞「農民」
「農民」記事データベース20181008-1330-09

旬の味


 9月に入り早速3度を記録し、初霜。早すぎです。酪農の盛んな当地は今、牧草の2回目の刈り取り最盛期。冷夏だった今年の作柄は、牧草の収量も少なめで、飼料用デントコーンに至っては実も入らず収量も半作のところも▼朝起きたら突然の停電。最初、停電の理由がわからず、地元電気工事店に電話して、全道で停電しているらしく何もできないとのこと。朝の搾乳は中止し、結局2日ほど停電となり、搾った牛乳は廃棄せざるをえなかった。地元で計画されていた敬老会やお祭りの延期の連絡に電話やファクスは使えず、手分けしてお訪ねして延期の連絡▼震源地では、多くの死傷者、家屋の倒壊、農地の被害は甚大でした。もともと北海道東部地域は大きな地震の可能性が非常に高い地域で、いつ大きな地震があってもおかしくない。備えはどうしても必要になってきた▼ところでドサクサに紛れて農産物などを“いけにえ”に車への関税を回避しようという日米協議。国民の食料を見捨てるものを許すことはできない。

(イ)

(新聞「農民」2018.10.8付)
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