新聞「農民」
「農民」記事データベース20181015-1331-07

農業や食、エネルギーの生産を
見て、感じ、未来を考える

福島で第1回高校生未来サミット開催

 9月23、24日の1泊2日で大阪の高校生10人と福島の高校生7人が福島県の農業や食、エネルギーの生産を見て、感じ、高校生同士が未来を考える内容で、第1回高校生未来サミットが開催されました。


 相馬市の直売所「野馬土」では玄米の全袋検査を見学し、「こんな検査をしているのは知らなかった」「農地には放射性物質があると思うが、栽培の際にどうしているのか」などの質問が多数出されました。

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玄米の全袋検査を見学しました

 りょうぜん市民 共同発電所見学

 次に市民出資でつくられた、「りょうぜん市民共同発電所」を見学し、「ドイツでは太陽光より風力発電が多いが、日本で増えていない理由はなにか」など専門的な質問も出されました。

 高校生の苦悩や成長の演劇話

 メインプログラムには、「サテライト仮想劇場―いつか、その日」の演劇で全国大会優良賞・舞台美術賞に輝いた相馬農業飯館の顧問、西田直人先生にお話を聞きました。原発事故以降の高校生の苦悩や成長を表現した演劇と、それを作り上げていった生徒と西田先生の話に大きな感動がありました。

4チームで提言発表

 このお話を聞き、福島や日本の未来を考える「高校生未来サミット」では福島の農業・食料を取り巻く問題と、私たちが使うエネルギーについて4チームに分かれ、ワークショップを行い「未来への提言」として発表しました。

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4チームに分かれて討論

 あるチームは、福島の農業・食料問題から発展して、食料廃棄を減らすことが重要であり、解決方法としてコンビニのあり方を変えようと提言。食品廃棄の少ない運営や労働者の配置の仕方、消費者教育も必要だと多彩に提案してくれました。

 別のチームは風評被害を減らしていくために、伝え方が重要だと考え、「演劇」で風評被害を減らす実演をしてくれました。別のチームは、風評被害の根本はエネルギーを原発に頼ってきたこともあり、再生可能エネルギーへの転換も解決策の一つとして、テーマを拡大して提言しました。

 もう一つのチームは、エネルギーのテーマから検討を始めましたが、立場が違う者同士が対話や情報を共有する中で、互いの立場になって考えることがまず先に必要だろうと提言。議論する中でより良い答えを出すことが必要だとまとめてくれました。

 短期間のワークショップでしたが、おとなでは出てこない新しい未来をつくる素晴らしい提案をしてくれました。来年以降も開催できるよう内容を検討していきます。

(福島県農民連ニュースから)

(新聞「農民」2018.10.15付)
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