新聞「農民」
「農民」記事データベース20181022-1332-04

土壌汚染対策不十分
豊洲開場は不当だ!

築地市場周辺で宣伝とデモ


 豊洲への移転を目前に控えた9月29日、東京・中央区の築地市場・波除神社前で「築地市場まだあと100年デモ・私たちの市場を守ろう!」と宣伝行動と、終了後、築地市場正門から農水省までのデモ行進を行いました。

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「私たちの市場を守ろう!」と都内をデモ行進しました

 波除神社前の宣伝では、築地女将さん会などから、日本の魚食文化を支えてきた築地市場の役割や、場外市場と一体となって発展したことを訴え、多くの聴衆から「築地でええじゃないか」と共感の拍手や声援があがりました。

 また、豊洲市場(江東区)の土壌汚染問題や使い勝手の悪さ、建物の構造問題などの訴えには、ターレで行き交う労働者からも、こぶしを振りあげた声援が何回も上がりました。

 正門からのデモで、東京中央卸売市場労働組合の中澤誠委員長がマイクを握りました。小池百合子知事が「安全宣言」をだした豊洲市場の「地下水管理システム」が機能せず、未処理の地下水がマンホールからあふれていますが、これを放置したまま開場すれば、開設者の東京都が土壌汚染防止法上の「加害者」になります。

 中澤委員長は、十数カ所に及ぶ地盤のひび割れなど、土壌汚染対策が破たんしている現状を告発し、「こんな無法を許すわけにはいきません。女将さん会や営業権組合を結成した仲卸業者の皆さんなどと一緒に、あらゆる法的手段を駆使して豊洲市場開場の不当性を訴えていきましょう」と呼びかけました。

(新聞「農民」2018.10.22付)
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