新聞「農民」
「農民」記事データベース20190225-1349-04

グローバリズムは私たちを
幸せにするか!? 
PART3


TPPプラスを許さない!
全国共同行動がシンポ開く

 「TPPプラスを許さない!全国共同行動」は2月8日、参院議員会館講堂でシンポジウム「グローバリズムは私たちを幸せにするか!? Part3」を開催。会場いっぱいの230人が参加して、TPP(環太平洋連携協定)などの新自由主義的な通商協定が私たちの暮らしにもたらす影響について考えました。

 第1部では、国際ジャーナリストの堤未果さんが講演。種子法の廃止や水道法「改正」などを例に、国内外の多国籍企業や投資家が、私たちのいのちや暮らしを支える社会のインフラさえも金もうけの道具にしようとしていることを厳しく告発しました。同時に、各県で公共種子を守る条例がつくられつつあるなど、対抗する動きが地方から起こっていることも紹介し、人々が分断を乗り越えてつながることで流れは変えられると強調しました。

 第2部では、植草一秀さん(オールジャパン平和と共生)をコーディネーターに、堤さん、ソーヤー海さん(東京アーバンパーマカルチャー)、山田正彦さん(元農林水産大臣)がトークセッションを展開し、グローバリズムに反対する市民の運動をどのように広げるかを語り合いました。

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討論する(左から)植草、海、山田、堤の各氏

 海さんは「対決型」の運動の限界を指摘し、いかに多くの人と思いを共有するかが大切だと強調。参加者に「これから(初対面の)となりの人と5分間対話しましょう」と促すなど、型破りな語りで会場を盛り上げました。

 山田さんは、種子条例制定や水道民営化阻止などの課題は地方自治体が主要な舞台になっていることを指摘し、地方議会への働きかけも強めようと呼びかけました。

 最後に主催者が「今年は日米FTA(自由貿易協定)の動きが本格化します。力を合わせて阻止しましょう!」と訴え、熱のこもった集会を終了しました。

(新聞「農民」2019.2.25付)
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