新聞「農民」
「農民」記事データベース20190304-1350-13

“蜜源プロジェクト”で
ミツバチを増やそう!

白クローバーの種をまいたよ!
愛知・豊橋農民連女性部 本多 操
〈手記〉

画像  農民連食品分析センターは、ネオニコチノイド系農薬の影響で、世界的に減少していると言われるミツバチを増やすため、蜜源になる植物を育てようという「蜜源プロジェクト」を呼びかけています。農民連女性部でも、「ネオニコ問題や農村の生態系を考え直す糸口にしよう」と、昨年からこのプロジェクトに取り組み始めました。
 昨年、その蜜源プロジェクトに取り組んだ、愛知・豊橋市農民連女性部の本多操さんの手記を紹介します。


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白クローバー
 
レンゲ
 
ナタネ

蜜源になる花の種まこう

 “これなら手軽”私にもできる

 除草剤不使用のため雑草とのたたかいに明け暮れる私の毎日。ところが耕作を依頼していた人から少しずつ農地が戻ってくるようになり、それでなくても手が回らないのに…と途方に暮れていたところに、農民連食品分析センターの「蜜源プロジェクト」の呼びかけがありました。

 「これなら出荷の手間がないからやれる!」と思い、すぐに「ハイ!やります」と手をあげました。

 空き地はあります。でも雑草がいっぱい。出荷する野菜作りが優先だから、適期に種がまけません。それでもなんとかブロック塀の下の雑草を片付けて、15〜20センチ幅の小さな小さな面積に白クローバーの種をまいたのが11月18日でした。

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本多さんがブロック塀の下にまいた種から芽吹いた白クローバー

 以来、毎朝「まだぁ?」と水をかけ、1週間以上。小さな芽が出てきたけど雑草との区別がつきません。1カ月くらいすると小さいながらも三つ葉がはっきりしてきました。今日(2月11日)の時点では、順調に育っていますが、夏の乾燥に耐えられるかな?

生態系やネオニコ考える糸口に

 分析センターのおすすめの植物

 レンゲも畑にまいてみましたが、時期が遅かったのと乾燥で、こちらは大失敗。今春にはフェアリーベッチを畑の隅にまきたいと思っています。芽出ししてからまくと失敗しないようです。果樹の根元にも最適とか。花がきれいで緑肥にもなるハゼリソウもいいな。片隅には「蜜源プロジェクト・農民連」の看板を立てたいと思っています。

 食品分析センターの八田純人所長のおすすめの蜜源植物は他に、ナタネ、カラミンサ、ヒメイワダレソウなど。分析センターの屋上で飼っているミツバチを見せてもらいましたが、小さくて、コロコロしていて、良く動いて、かわいいです。

 あなたも小さな面積から始めてみませんか?

(新聞「農民」2019.3.4付)
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