新聞「農民」
「農民」記事データベース20190325-1353-06

家族経営基本の農政へ転換を

群馬農民連
2019年度定期総会


 群馬農民連の2019年度定期総会が2月24日、伊香保温泉「旅館さくらい」(伊香保町)で開催されました。今回は評議員、代議員合計26人、懇親会は21人がそれぞれ参加しました。

 来賓として群馬県労働組合会議事務局長の安藤哲夫さん、日本共産党の伊藤たつや・参議院選挙区候補、全国農民連副会長の真嶋良孝さんが出席しました。

 冒頭、群馬農民連の吉野浩造会長のあいさつの後に、目黒奈美子事務局長による19年度定期総会決議(案)の説明がありました。

 19年度定期総会決議(案)として、農業のおかれている現状、安倍官邸農政の明白な破たんの説明がありました。

 さらに、農業の取り組み状況・課題・今後の方針として、(1)自給率向上・食糧主権・家族経営を基本にした農政への転換、(2)安倍農政に「家族農業の10年」を正面から対じして、(3)生産と地域を守る運動、(4)くらしと経営を守る要求運動、(5)共同の運動の一翼を担って、(6)運動を担い、農村での多数をめざす組織づくり――といった6つの大きな課題が提案され、具体的な行動方針の説明がありました。

 来賓の真嶋さんが、「農業も政治も正念場の2019年、農民連30年の力と2つの国連決議を生かし、運動と組織を飛躍させよう」と題して情勢報告をしました。

 特別報告では群馬商工連合会事務局長の石関友好さんに「10月からの消費税10%増税は中止させなければならない」といった内容で消費税納税の仕組み、消費税10%と複数税率で何が起こるか、今後予想されるインボイス(適格請求書)の導入と複雑な経過措置がもたらす混乱について、わかりやすく説明していただきました。

(群馬・西毛農民連 金井亮)

(新聞「農民」2019.3.25付)
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