新聞「農民」
「農民」記事データベース20190513-1359-07

和歌山 紀ノ川農協
地域づくり・担い手プロジェクト

年間通じた援農活動で
耕作放棄地をレモン畑に


交流スペースもできた!

 「農業の大変さも素晴らしさも一緒に体験し、考えてもらえるような、消費者と生産現場のより深い関係づくりを進めよう」と、和歌山県紀ノ川農協で昨年からスタートしている「地域づくり・担い手プロジェクト」。その一環である「耕作放棄地再生プロジェクト」では、大阪いずみ市民生協の組合員さんや職員さんが年間を通じて援農ボランティアに登録し、耕作放棄地を再生してレモン畑にしようという「麻生津(おおづ)レモン畑プロジェクト」を行っています。

 2年目を迎えた4月21日、紀の川市麻生津のレモン畑で、昨年の寒波の影響で葉がとんでしまったレモンの苗の補植、畑全体への施肥と草刈り作業が行われました。

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レモンの苗を補植する参加者

 そして今回は、新たな荒廃地の開墾も。巻き付いていたツタなどを取り除き、きれいになっていくのを見ると、参加者もどんどん集中し、作業が止まりません。

 次の作業では、この下の雑木が生えてしまったところも木を切り、整地を広げていくことにしています。

 このレモン畑から見える景色が、とても好きです。空が澄んでいると海まで見えます。昔の書物にも、この地域の景色がとてもすばらしいと書き残されています。紀ノ川がとてもきれいに見えるので、この場所に来るとほっとします。

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こんなに繁茂していた所(上)が、みんなの力で交流スペース(下)に

 昨年の定植作業のとき、「この景色のいい場所にバーベキューなどができる交流スペースができたらいいね」と、みんなで話し合っていたのですが、今回、それが実現。念願のバーベキューもみんなで楽しむことができました。今後、この交流スペースもさらに充実していきそうです。

(和歌山・紀ノ川農協味村妃紗)

(新聞「農民」2019.5.13付)
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