新聞「農民」
「農民」記事データベース20190527-1361-03

憲法審査会開催強行

国会前での緊急行動

関連/安倍政権の退陣で増税・改憲の阻止


500人が抗議の声

 衆議院で憲法審査会の開催が強行され、改憲の国民投票に関わるテレビコマーシャルの規制の議論が始まった5月9日、国会議員会館前で集会が行われ、緊急の呼びかけにも関わらず500人が参加。「安倍9条改憲NO!憲法審査会に自民党改憲案を『提示』させるな!」と声をあげました。

 主催者を代表してあいさつした憲法共同センターの長尾ゆりさんは、自民党の萩生田光一幹事長代行が「新しい時代になったら、自民党は少しワイルドな憲法審査を進めていかないといけない」などと述べ、改憲論議を強行しようとしていることを厳しく批判。「国民は改憲など望んでいない。改憲に道を開く審査会を動かす必要はない」と訴えました。

 改憲問題対策法律家6団体連絡会の南典夫弁護士は、日本全国、右派から左派まですべての弁護士が登録している日弁連(日本弁護士連合会)が、立憲主義の堅持と恒久平和の尊重の立場から、9条改憲には国民が十分に議論すべきと決議していることを紹介し、国民世論無視で改憲策動に急ぐ安倍政権を批判しました。

 総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんは、「3000万人署名を軸に運動を広げ、野党と市民の共同をさらに強めて、改憲を阻止していこう」と呼びかけました。

 主催は、総がかり行動実行委員会、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」。立憲民主党、日本共産党、社民党などの国会議員があいさつしました。


安倍政権の退陣で増税・改憲の阻止

国民大運動実行委が国会前行動

 国民大運動実行委員会など3団体は5月15日、定例の国会前行動に取り組み、230人が結集しました。

 安保破棄中央実行委員会の東森英男事務局長が、今後の運動と参議院選挙で、「消費税の10%への増税ストップ! 憲法改悪阻止の展望を切り開こう」と呼びかけました。

 憲法改悪阻止各界連絡会議の高橋信一事務局長は、日本維新の会の丸山穂高衆院議員(当時)が「戦争で島を取り返すのは賛成か」と発言した問題にふれ、「即刻議員を辞職すべきだ」と声を張り上げました。

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「消費税増税、改憲を許すな!」と気勢をあげる参加者

 原発をなくす全国連絡会の木下興さんは、野党が共同で提出した「原発ゼロ基本法案」の審議入りを強く求め、全労連女性部の大西玲子事務局長は、実効あるハラスメントの規制を求める法律の成立を訴えました。

 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は、参議院選挙で32の一人区で野党候補の一本化を進めていることを紹介し、「安倍政権を退陣に追い込もう」と呼びかけました。

(新聞「農民」2019.5.27付)
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