新聞「農民」
「農民」記事データベース20190527-1361-08

「ゲノム編集」食品が
今夏にも食卓に!?
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様々な問題点明らかに

 目的以外のDNA切断する危険性

 ゲノム編集では、遺伝子の情報を載せたDNAを切断しますが、目的とする遺伝子以外のDNAも切断してしまう危険性(はさみの入れ間違い)があります。「オフ・ターゲット作用」といわれるものです。DNAの情報(文字数)は何十億もあるので、間違いをなくすことは不可能です。生命にとって大事な遺伝子の機能も失われてしまう可能性もあります。

 さらに、ゲノム編集した細胞と通常の細胞とが入り混じって成長する「モザイク」といわれる事態も起きます。

 発がん性が増すという研究結果も

 こうして、がん抑制遺伝子を抑制し、発がん性が増すことになるという研究もあります。生命にとって重要な遺伝子を壊せば、その生命体にとって大きな影響が出るだけでなく、環境や食の安全にも影響がでてきます。

 その他、遺伝子ドライブ技術のところでみたように、種の絶滅や生態系も壊す恐れもあります。


ゲノム編集推進の背景
暗躍する大手バイオ企業

 遺伝子組み換え技術で莫大な利益をあげてきたモンサント社やデュポン社などは、今批判が強まっている遺伝子組み換え技術には見切りをつけ、あらたにゲノム編集やRNA干渉法などの先端技術による作物開発にまい進しています。遺伝子組み換え技術よりも精度が高く、早く安く遺伝子操作ができるのが最大のメリットだといわれています。

 また、デュポン社が「カリブー・バイオサイエンス社」と提携し、キャスナインの特許を独占しています。モンサント社は、ゲノム編集の研究などを行うブロード研究所と提携し、ブロード研究所の特許権が認められることになっています。

 こうして特許を独占し、さらにもうけをあげようという特許紛争が激化しています。

(新聞「農民」2019.5.27付)