新聞「農民」
「農民」記事データベース20190916-1376-04

家族農業正念場の10年
お米屋さんとの共同広げ
国民世論作り上げよう!!

米屋さんと生産者をつなぐ交流会
大阪


米づくりの誇りを消費者に
伝えるが米屋の生きる道

 農民連ふるさとネットワークは9月1日、大阪市内で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開催し、北海道、秋田、福島、千葉、長野、新潟、富山、石川、滋賀、京都、大阪、奈良、和歌山、兵庫、岡山、島根の生産者と近畿地方や愛知県から米卸業者や米屋さん約100人が参加しました。

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あちこちで生産者と米屋さんの対話が広がりました

 小倉毅副代表が主催者あいさつで、国連「家族農業の10年」を紹介。「日本政府は違う方向を向いているが、地元の農家の状況を見てもこの10年がまさに正念場。お米屋さんとの共同を広げて国民に伝え、国連が求めるような世論に変えていこう」と呼びかけました。

 来賓あいさつで奈良第一食糧の渡辺道夫営業部部長があいさつ。「全農改革や消費税増税等が米業界に影響を及ぼしかねない。こんな時こそ『産地まるごと届けたい』に期待したい」と述べました。

 小売店を代表して、大阪府米穀小売商連合会(大米連)の河中義和会長は「生産に対するこだわりや困っていること、誇りに思っていることをお聞きし、それを消費者に伝え、納得して買ってもらうしか生き残る道はないと思っています」とあいさつしました。

 ふるさとネットの湯川喜朗事務局長は情勢報告で「米価の安定のための市場からの備蓄米買い入れなど、いろいろな課題に対し農水省にも要求し、政治的にも要求を広げていく取り組みを進めて、生産の安定と米屋さんへの安定供給に努めていきます」と表明しました。

 産地からの報告では、5月の好天で稲の生育が早く進んでいたが、6〜7月に入っての雨天続きで遅れているとの報告が相次ぎました。

 兵庫県からは、「昨年はひどい不作だったが、今年は水不足でコシヒカリの葉が枯れ始めている」との報告もありました。

 報告の後は生産者と米屋さんの交流の時間がもうけられ、なじみの米屋さんと情報交換をしたり、新しく知り合った人にアピールする姿が見られました。

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展示ブースでも交流が活発に行われました


参加者の感想

 気になっていた話聞けてよかった

 小田米穀店(あすなろの会会員・大阪市西淀川区)の中尾和樹さん(34) 結婚を機に米屋を継いで5年目。すごい人がいっぱいいて緊張しました。アルファ米とかはテレビで見たことがあり、気になっていたので話を聞けて良かったです。白毛餅も稲わらが土俵で使われるなどおもしろい。来年はもっといろんな人と話せるようにがんばります。

 生産量増やして準産直米やりたい

 滋賀農民連副会長(滋賀農民連産直農協組合長)の梅影英治さん(69) 「みずかがみ」のサンプルを持ってきました。全国的にあまり知られていない品種ですがさっぱりとした味で冷めた方がおいしいとお弁当用に使っている方が多いです。

 業者からも「みずかがみ」のこと教えてほしいなどの問い合わせや質問の声がかかったので、来たかいがあったかなと思います。

 全国で生産者が互いに支え合えるふるさとネットを活用し、生産量を増やして準産直米に取り組み、つながりを広げていきたいです。

(新聞「農民」2019.9.16付)