新聞「農民」
「農民」記事データベース20191007-1379-08

新婦人 農民連

稲刈り交流会

産直運動の新たな発展へ力合わせ


生産者囲みおしゃべり

京都

 9月とは思えぬ暑さとなった16日、京都市の京北森林公園で「新婦人と農民連の稲刈り交流会」が開催され、50人の生産者を含む400人が集い、秋の一日を楽しみました。

 オープニングは「嵐山太鼓」のみなさんによる荘厳な太鼓の演奏のあと、森下総子新婦人京都府連会長が開会あいさつ。午前中は生産者を囲んでおしゃべりしながらの縄ない体験や、氷上牛乳でバター作り、お餅つきや自然観察会などに取り組みました。縄ないでちゃっかり正月のしめ縄やリースをつくる人も。

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稲ワラを使った縄ない体験

 昼食には美山や京北、綾部や京丹後から、おいしい鯖ずしやばら寿司、揚げたての野菜の天ぷら、納豆餅、アユの塩焼き、亀岡新婦人の特製カレーなどが並び、手に入れたごちそうが見る見るうちにおなかの中へ消えていきます。

 午後からは、いよいよ稲刈りです。生産者からの説明を受けたあと、3チームに分かれて田んぼへ向かいました。田んぼに着くと春の田植え交流会で植えた稲が黄金色に実っています。

 鎌を持って、いざ田んぼの中へ。しかし稲刈りそっちのけでカエルやバッタを追いかける子どもたちも。刈り取った稲はわらで束ねて稲木がけ。1時間ほどで20アールほどを刈り終えました。

 農民連の産直米を給食で食べてもらっている保育園からも園長先生をはじめ職員がそろって交流会に参加し、若い保育士さんも初めての稲刈りに汗を流していました。

 フィナーレは「玉入れ大会」と 恒例の抽選会で盛り上がり、最後に農民連京都産直センターの代表、森下克人さんが閉会あいさつ。来年の交流会での再会を誓って幕を閉じました。

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「嵐山太鼓」の皆さんによる荘厳な太鼓演奏

 来年は農民連と新婦人の産直30周年を迎えます。産直運動のあらたな発展の契機にできたらとアイデアを募集中です。

(京都農民連 安田政教)


手でやんのは大変や

大阪

 大阪農民連と新日本婦人の会との稲刈り交流会が9月14日、河南町の上田ファームの田んぼで開催され、100人が集いました。5月に田植えを行い、交流した田んぼです。

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稲穂とカマを持って、みんなでパチリ

 今年はウンカ(米につく小さい害虫)が発生しており、刈りだすと虫が飛び立つため、それを食べにツバメとトンボがたくさん寄ってきました。農民連と新婦人との産直がスタートして30年をこえ、一緒に日本の食料と農業を守る運動を進めています。

 生産者の上田良一さんからは、「農薬減らして作っていたら今年はウンカが多くなって、火をつけたらよう燃えるほどに枯れてしまいます。もう1週間もすると全部枯れてしまうから、今日稲刈りができて良かった。また来年、交流会に来てください。上田ファームのお米を食べてください」とあいさつがありました。

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100人が大集合。「暑かったけど楽しかった」と子どもたち

 参加者は、「初めて参加しました。感想は…大変やね、手でやんのは腰もしんどいし。機械はすごいな」「リズム小組のみんなと来たけど、楽しみにしててん。こういう体験ができるのがいいよねえ。産直米もとってますよ。農家の人がちゃんとお金がもらえるようにならんとねえ」「5年生です。楽しかった。大変やったんは、刈るところ、暑すぎたところ。おにぎりはうまかった!」などと感想を寄せていました。

(大阪農民連府連ニュースから)

(新聞「農民」2019.10.7付)
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