新聞「農民」
「農民」記事データベース20191021-1381-03

台風15号など暴風被害

ハウス再建
最大9割助成

農水省が支援策発表
農民連の要請が実る

関連/災害対策全国交流集会2019 in 神戸


果樹
改植のかかり増し経費などを助成
酪農・畜産
畜舎再建・修理・乳房炎の治療など支援

 農林水産省は10月1日、台風15号などの暴風被害を含む、今年8、9月の大雨による農林水産業被害への支援策を発表しました。

 関東大雪被害時の支援策を要請

 農民連は9月27日、農水省に被災農家があきらめないよう、支援策の早期発表と2014年の関東での大雪被害時並みの支援を要請しました。

 大きな被害を受けたビニールハウスについては、対象地域を制限せず、国と都道府県、市町村で最大9割助成を行い、補強に対しても助成を行います(再建後のハウスは園芸施設共済への加入が条件)。すでに着手した事前着工も可能です。

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トマトハウスが強風で倒壊しました(千葉県富里市)

 果樹については、改植に必要な苗木代や撤去費用、未収益期間に必要な肥料代や農薬代について助成があります。同一品種への植え替えや被害樹体のみのスポット的改植も一定の条件下で可能です。

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強風で落果した梨園(千葉県香取市)

 酪農・畜産についても、畜舎の再建・修理や新しい家畜の導入、乳房炎の治療などを支援します。

 また、ハウス等の災害廃棄物は環境省による災害廃棄物処理事業(自己負担なし)の対象となります。

 実施主体は地方自治体

 全ての事業は実施主体が地方自治体となっています。自治体の被災証明が必要になります。写真などで被害状況を記録し、自治体へ相談しましょう。事前着工の場合は発注書や納品書、請求書などを保存しましょう。


災害対策全国交流集会2019 in 神戸
日 時  11月24日(日)午後1時30分〜25日(月)正午
     (終了後オプショナルツアーあり)
場 所  チサンホテル神戸(神戸市中央区中町通2―3―1)
記念講演 「今日における災害復興の課題と展望―“創造的復興論”を超えて」
     神戸大学名誉教授 塩崎賢明さん
参加費  全日程参加 18000円
     オプショナルツアー5000円
     部分参加あり
締め切り 10月21日(月)
問い合わせ 全国災対連
      TEL 03(5842)5611

(新聞「農民」2019.10.21付)
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