新聞「農民」
「農民」記事データベース20191021-1381-08

第2回

学び、考え、提言
高校生未来サミットに30人

=福島農民連産直農協=


米の全袋検査と太陽光発電見学

 福島農民連産直農協は9月22、23の両日、第2回となる「高校生未来サミット」を開催し、大阪府の高校生10人と福島県の高校生10人、講師やスタッフ10人が参加しました。

 初日にはまず相馬市にある浜通り農民連の米の全袋検査の様子と、飯館電力の太陽光発電設備を見学しました。その後、二本松市東和町に移動し、4つのテーマに分かれて、講師の方からそれぞれレクチャーを受け、学びました。

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見学し、学び、考え、提言しました

 4つのテーマで学んで語り合う

 テーマと講師は――

 (1)「建築」の講師は環デザイン舎の北瀬幹哉さん。「設計から環境負荷を減らす暮らしを考える」をテーマに、快適で健康に住める住空間と環境負荷を減らす設計を通して、作りたい未来を考えました。

 (2)「エネルギー」の講師は、飯館電力株式会社の近藤恵さん。「農業から再生可能エネルギーを考える」をテーマに、世界と日本の再生可能エネルギーの普及の動向を共有し、未来のエネルギーのあるべき姿を考えました。

 (3)「自然環境」の講師は、「もうもうガーデン」代表の谷咲月さん。「畜産から人と自然が共存する未来を考える」をテーマに、「地方の課題は将来の日本の課題でもある」と、業種を超えた新しい未来の産業モデルを考ました。

 (4)「農業」の講師は、株式会社斎藤果樹園の斎藤康之さん。「農業から日本のあるべき姿を考える」をテーマに、食べものをつくる農家と食べる人の関係や、日本の未来の農業はどうあるべきかを、福島が取り組む農業を通して考えました。

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未来への提言を熱心に話し合いました

 夕食後、高校生は二本松市東和の農家民宿に、4軒に分かれて宿泊しました。民宿に行っても夜遅くまで、未来への提言をどうまとめるか、熱心に話し合っていました。

 2日目は、福島市に移動し、自分たちで考え議論し、講師から助言をもらいながら提言をまとめ、テーマごとに代表者が発表しました。

(福島・安達地方農民連ニュースから)

(新聞「農民」2019.10.21付)
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