新聞「農民」
「農民」記事データベース20211108-1480-08

GMOフリーゾーン
交流集会プレイベント

遺伝子組み換えも
ゲノム編集もいらない


3月に広島に集まりましょう

 来年3月4日に広島で、遺伝子組み換え作物・食品(GMO)を拒否する「第16回GMOフリーゾーン全国交流集会」が開かれます。10月27日に、オンライン併用でプレイベントが行われ、約300人が参加・視聴しました。

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オンラインで参加した天笠さん(左上)と熊野さん(下)

 開催地、広島から交流集会実行委員長で広島水産の山本英治郎代表取締役があいさつ。「今回の集会は海のフリーゾーンを広げることを目的の第一に開かれます。国内ではゲノム編集のマダイが認可され、海の養殖にも遺伝子組み換えやゲノム編集の脅威が迫っています。集会のテーマは『食の安全と豊かな海と山を守りたい!〜from平和の街ひろしま〜』。全国から多くの参加を」と呼びかけました。

 動植物への応用進むゲノム食品

 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの天笠啓祐代表が「遺伝子組み換えとゲノム編集食品」と題して講演。ゲノム編集トマトが国内で販売され、苗の販売も始まりますが、トマトの花粉の飛散距離は風速5メートルで3〜4日かけて1296・0キロメートルも広がるという試算があり、一般のトマトとの交雑が懸念されると表明しました。

 最近の動きとしては、肉厚のゲノム編集マダイが認可されるなど、動植物への応用が進んでいます。ゲノム編集技術の問題点として、天笠さんは、目的とする遺伝子以外の遺伝子を壊すオフターゲットで生命ネットワークを乱し、生命体に異常を発生させることなどをあげました。

 日本では、環境影響評価も、食品の安全審査も、食品表示もないまま、通常の食品と変わらず食卓に登場することになり、食品だけでなく種苗にも表示がないため農家も選択権がない問題点を指摘し、食品と種苗への表示の必要性を述べました。

 最後にグリーンコープ共同体の熊野千恵美代表理事が「『つくりんさんな、食べんさんな、遺伝子組み換え食品・ゲノム編集食品』をキャッチフレーズに広島に集まりましょう」と訴えました。

 イベントの前後に、グリホサートや遺伝子組み換え・ゲノム編集食品の問題点を取り上げた映画「食の安全を守る人々」の上映会が行われました。

(新聞「農民」2021.11.8付)
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