新聞「農民」拡大画期的前進、リアルに報告農民連大会 新潟、秋田、北陸など各地の活動
新聞「農民」を先行させた組織づくり運動で「画期的ともいえる前進」をして開かれた第十二回大会。討論では、「自ら決めた拡大目標をやりきった」「この先にはさらなる大きな飛躍の展望がある」という意気上がる発言が相次ぎました。 笹渡義夫・農民連組織部長は、この前進を「全国が一丸となった運動が開始された。農民連が飛躍するスタートラインについた」と述べました。
「いい新聞だ、オレにも読ませろ」新 潟新聞「農民」読者を毎月拡大し、その中から次々と新会員に迎えている新潟・西蒲農民連の今井健さんは、米どころで「購読の輪」が広がっている様子をリアルに表現。「用事ついでのよもやま話で、『米が安くて困った』というので、『農民』の記事を見せたら、『なに!知らなかった。俺にも勉強させろ。他では分からない情報が月三百五十円なら安いもんだ!』と購読した」。そして、集落の寄り合いで農協に米代金の中身を明かせと迫るなど「読者が増えたことで、これまで押し黙っていた農民が、もの言う農民に変わってきた」と語りました。また、越山会(田中角栄氏の後援会)の会長や元農協役員が、「こんな農政にしたのは俺たちだ」、「この新聞には農家サイドの情報が書かれている」と購読を申し込んできたことを紹介。学習テキスト実践で確信が秋 田一年で五百部に迫る大きな前進をした秋田県連の杉山隆二さんは「粘り強くやりきる県連常任委員会の団結が決定的だった」と振りかえりました。「昨春がんばったが目標に届かなかった時、『よくやった』、『やりきれなかった』という両面の評価があった。それから六月末に大会目標を達成。常任委員会で決めた年末までの目標もやりきった。拡大運動は自然発生的には生まれない。徹底した討論が必要で、深ければ深いほど力を発揮する。こう書かれている農民連の学習テキストを実践を通して確信した」。 また、拡大が、配達を読者が担うなど、組織改善につながっていることも紹介しました。
新聞の魅力を語って増やす北 陸また、北陸四県の県中がまとまって一俵六百円問題で全中に意見書をあげた石川、富山でも自主目標を達成。「これまでの『俺とお前の仲』式の拡大から脱却し、新聞の魅力を語って増やした。訪問すれば話がはずみ元気になる」(石川県連・西忠恭さん)、「秋の運動で八農協、三市・農業委員会が購読したことが、その後の活動で大いにプラスになった」(富山県連・水越久男さん)と発言しました。青年に働きかけた京都産直センターの益田修次さんは、「一人に呼びかけるうちに、次々と友だちを誘いみんなが購読した」と、びっくりするような反響があったことを報告しました。
専従者が達成の先頭に立って宮 崎県連として初めて拡大目標をやり遂げた宮崎の山内澄夫さんは、「役員会の討議とともに、専従者が独自に目標をもち、先頭に立ってやりとげた」と述べ、単組で三桁に迫る拡大をした山形・田川農民センターの青山崇さんは、「地域の農民の一割、千人の会員を目指す。そういう大志を実現できる確信を得た」と意気高く発言しました。
千葉・船橋の 安孫子シゲ子さん千葉県連が新聞「農民」の拡大目標達成に全力でとりくんでいる最中の一月十七日、県連事務所に目頭が熱くなるような電話が入りました。電話をかけてきたのは、船橋農産物供給センターでボックス野菜の仕分けをしている労働者協同組合船橋事業団の安孫子シゲ子さん(65)。安孫子さんは、「農民」に書かれていることをもっと多くの人に知ってもらいたいと、一日で九部拡大してくれたのです。その話を紹介します。私は、新聞「農民」に支えられて、この仕事を続けています。こうして一つ一つの野菜を箱に詰めることが、農業と食糧を守る一端を担っているんだなと、がんばっています。私は食糧難を知っています。だから、農民連のみなさんが全国で農作物を育て、また運動していることがうれしい。ボックスに入れる野菜も、長年やってきて、生産者カードの名前で、いつも黙々と働いているその人の顔が浮かんできます。「今回はがんばったな。この前のよりいいな」と、うれしくなります。 私はいろいろな新聞をとっていて読みきれないんだけど、「農民」は読みたい新聞の三本指に入ります。読みやすさでは一位。勇気を与えてくれる新聞です。昨年のWTO閣僚会議に行った記事を読んで、「すごいなあ、うれしいなあ」と思いました。だから新聞を増やすことで応援します。今日、お友達に八部拡大したんだけど、もう一人どうしても読んでほしい人がいて、留守で連絡がとれないけど必ずとってもらうから九部にしてください 以前、私が船橋センターにいた時も、いつも明るく生き生きと仕事していた安孫子さん。こうした声を励みにして、県連一丸となって奮闘していきます。 (千葉県連 小倉毅)
(吾平町農民組合 真戸原勲)
(新聞「農民」2000.1.24/31付)
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[2000年1月]
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