“許せぬ”農地への廃材投棄兵庫農民連 県に指導約束させる
兵庫県三田市の農地に建築廃材から廃自動車、産業廃棄物までが不法に投棄され、農業用用水路が埋没したり、流れ出る汚水などで水田を放棄しなければならない事態が発生しています。困った農民から相談を受けた兵庫県連は、さっそく実態を調査、五月十八日には県当局と交渉し、産廃業者への指導を強化することを約束させました。 相談してきたのは元農民連会員の福井信治さん。福井さんの水田に隣接した農地に、ここ数年前から建築廃材が不法投棄されてきました。地元の議員に相談しても一向に連絡もなく、業者はますます図にのり、廃自動車、産業廃棄物をどんどん捨て、百メートルの長さに広がっています。そのため用水路は埋まり、汚水と悪臭で農作業は困難になりました。被害農家は十三戸に及んでいます。 また、傍らの武庫川堤防上には、県知事が自慢している桜並木の桜にも被害を与え、河川管理の問題も発生する事態となっています。 五月十八日の交渉には、福井さんをはじめ、県連から副会長の私(井之口)と辻本事務局長らが参加し、小林悦夫県民生活部環境局長と会って要望書を手渡し要請しました。小林局長は最初、逃げ腰でしたが、業者への指導をすることを約束しました。 福井さんは、県連の交渉態度をみて、感激し再び農民連の会員になりました。福井さんは被害農家が団結し、県連と一緒になって解決していこうと話すことになっています。 (兵庫県連 井之口 薫)
腹立たしいNHKの報道に抗議したNHKで五月二十六日に放送された「歴史はこうして動いた!ダルマ大臣高橋是清」を注目して視聴したが、何とも腹立たしい。昭和の大恐慌を公共投資で立て直したのはいいとしても、当時の軍部による軍事予算の拡大要求を「このことを現代に置き換えると、農家や中小企業の予算要求と同じだ」と評論家に結論づけさせた。 私は「われわれ農家の要求を我田引水としか見ていない。食料自給率が四〇%以下にまで落ち込み、国民の食をみんなで考えようという時に何という認識のなさだ」と電話で抗議した。 「NHKよ、お前もか」とならないようにしっかりした報道や番組づくりをしてほしいと思った。 (静岡県浜北「赤石会」 森島倫生)
(新聞「農民」2000.6.12付)
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[2000年6月]
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