「韓国民族伝統芸能」をみて民族衣装も華やかに舞う
日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(AALA)が招聘(しようへい)・企画した「韓国民族伝統芸能」日本公演は五月十七日から六月一日まで全国十一カ所で行われ、五月二十六日の東京・中央区立中央会館ホールでの公演を鑑賞した。 「扇の舞」の優雅さに始まり、単調な中にも、しなやかさを持った「スンム」(僧舞)。後半に太鼓を打ち鳴らし静から動への、心に響く無言の調べ。太鼓の音は、不思議と誰の心にも感動を持って入って行く。 そして、「パンソリ」。鼓手との掛け合い朗唱で、言葉は通じなくとも、切々とした情念が伝わってくる。 鼓のような楽器を叩きながら軽快に踊る「チャンゴチュム」(杖鼓舞)。農楽遊びという、農民たちが田植えや農作業をするときの音楽や踊りである。その名の通りの雰囲気が感じられる。 最後に民族衣装も華やかに、美しい女性たちが舞台いっぱい、激しく舞い踊る姿は圧巻であった。 一番近いお隣の国、韓国の古来から伝わってきた文化・芸能は、日本にも多くの影響を与えてきた。過去、日本が行った歴史上のさまざまなことを思うと、胸の痛みを感じずにはいられない。この舞台が両国の架け橋となって、交流の絆が強くなってほしい。
(斎藤 裕子/新聞「農民」2000.6.12付)
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[2000年6月]
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