「農民」記事データベース20000626-454-13

学生ボランティアの感想(下)

 茨城県ひたちなか市の野菜と水稲農家の大沼博さん宅で農業ボランティアを体験した感想です。


次は友達誘って

桜井海斗くん

 草刈りや野菜苗の植え付け、畝立てやトンネルかけなどをやりました。とくに草刈りは足腰に来てシンドかったです。最後の日にはパン作りもしました。

 農業ボランティアに行こうと思ったのは、農業というものを肌で感じ、体に覚えさせたかったからです。将来、私は農学関係の研究職に就きたいと思っているので、強くそう思っていました。農業ボランティアなどという大それたものではなく、私が勉強させてもらったのだと思っています。

 最近は若者の農林水産業離れが問題になっていますが、私たちの大学には農業に強く関心をもっている人達がたくさんいます。今はまだ若者全体から見れば一部でしかありませんが、徐々に増えていくと私は思います。今だからこそ、農業の魅力をアピールするべきだと思います。

 食べることなくして、人間は生きていけない。その食べ物を作る農家の人達に私はとても感謝しています。将来のことを考え、今のうちに体験できることは、なるべくやっていこうと思います。私の友達も誘ってまた行きたいです。

(東京農業大学国際農業開発学科一年)


自然農法に感動

杉野祐輔くん

 約一週間という短い期間だったけど、とても貴重な体験がたくさんできたと思う。

 非農家出身の私にとって、やることすべてが初めての体験であり勉強でした。受け入れてもらった大沼博さんにはとても世話になって、手取り足取り指導していただきました。

 それから自然農法というものには、とても驚かされました。畑は耕すものだという考え方をひっくり返されました。

 しかし大沼さんの説明を聞いているうちに、自然の理にかなっていてすばらしい農法だと感動しました。普通では体験できない充実した日々だったと思います。

(東京農業大学国際農業開発学科一年)

(新聞「農民」2000.6.26付)
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2000年6月

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