北海道〜沖縄まで―全国で栽培―スーパースイート きぼう各地のリポート
トウモロコシ「スーパースイート・きぼう」が、リレー出荷に向けて、全国で栽培されています。昨年、関東ブロック六県がとりくみ、「甘くておいしい」と消費者、小売、市場からも高い評価を得た「きぼう」。今年は、北は北海道から南は沖縄まで、二十八道県に広がりました。 リレー出荷のとりくみは、「日本列島南北三千キロの地理的条件を生かして、大いにいいものを作り、輸入農産物と対抗しよう」という農民連の運動のさきがけとなるものです。 そしていよいよ今月下旬、沖縄産直センターの「きぼう」が出荷されます。本州の露地栽培では、だいたい四〜五月に播種して、六月末頃から出荷の予定。各地の作付・生育状況をリレーリポートします。
背丈ほどになり出荷間近―沖縄沖縄は、五月六日に梅雨入りしました。写真〔写真は有りません〕は、五月二日に撮ったもので、栽培農家は玉城(たまぐすく)農民組合の玉城(たまき)健さんです。 二月十日の播種で、発芽は良好でした。その後の冷え込みで少し遅れたようですが、約百坪の「きぼう」は順調に成長して人間の背丈ほどになっています。沖縄で一般に作られているバイカラー種よりも丈が長いので、一本に二個付けようと思っています。 (沖縄産直センター 嘉数進)
夢託して青年が作付―和歌山四月十三日、紀ノ川農協の青年部員たちが「きぼう」の種を播きました。三年契約で借り入れた耕地を、草刈り、肥料散布、耕運して、いよいよ種まき。果樹専業の岡さんは、どことなくぎこちない手つきで種まき機を操り、やはり果樹がほとんどの吉岡さんも「腰が痛い」と言って、前田さんにどやされ大笑い。ことのおこりは、昨年暮れの忘年会で、部長の児玉幸造さんが「青年部で何か作れへんか?」と提案し、大いに盛り上がったことから。七人で一反ほどの種まきは一時間ほどで終わり、その後のバーベキューでは「日本農業を背負うくらいのことを思っている」と何とも頼もしい言葉も聞かれました。 きっと青年たちの“汗”と“楽しさ”がいっぱいつまったおいしいトウモロコシができることでしょう。 (和歌山県連 宇治田悦子)
楽しい苦労重ねて栽培―栃木四月二十三日、栃木県は低温で氷が張り、露地トウモロコシは被害が出ています。幸い我が家の「きぼう」は救われました。(写真(1)〔写真は有りません〕)四月十五日、育苗箱に播種して、二十七日に移植した「きぼう」です。八五%以上の発芽率でした。 (写真(2)〔写真は有りません〕)三月十日、ビニールハウスに直播した「きぼう」です。止め葉が出て、雄穂が伸びてきています。いろいろ楽しい苦労を重ねて、ここまで来ました。気の抜けない観察が必要ですが、作物の生長は、農民にとって、すべての土台だと感じています。 (栃木県連 海老原恒夫)
お願い 「きぼう」の生育状況など、各地の情報を農民連本部「生産流通対策部」までお寄せください。 (新聞「農民」2001.5.21付)
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[2001年5月]
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