ナタネ油を作って交流して
手作りにこだわり50本搾りました茨城県西「昔ながらの安全で安心のナタネ油がやっとできました」――茨城県西の“菜の花の会”は、最後まで手作りにこだわり、五十本ほどナタネ油を搾りました。 “菜の花の会”は、県西農民センターの北嶋誠会長が失明という障害を背負ったことが契機に、生産者と消費者が手を結び、北嶋さん所有の畑に菜の花を植え、ナタネ油を作ろうと結成されたもの。 同会はナタネの自給率が〇・〇五%という中で、「仲間の力で自給率を上げよう」とナタネ油作りに取り組んでいます。 昨年九月下旬に種子を播き、草取りを三回し、一面満開に咲いたところで、雨に降られました。 実の熟れ具合を気にしながら、すべての作業が想像を絶する原始的なやり方で行いました。 「死ぬかと思った」と言うほどのきつい作業でした。 小さな小さな力で、コツコツとやって作り上げたナタネ油です。
ナタネ生産者の交流長野県から茨城県西を訪問「ナタネを作っている者同士の交流をしたい」と農民連顧問の小林節夫さんをはじめ長野県の生活改善グループの女性を含め六人が十月十二日、茨城県西を訪れました。小林さんらは、茨城県内で唯一ナタネ油を搾っている千代川村の油屋さんを訪問、昔ながらの無添加でナタネ油を搾っているところを見学しました。 県西産直センターの事務所で、菜の花の栽培やナタネ油搾りなどについて話し合いました。 昼食は下妻市の「道の駅」でとり、地元の農協職員や市役所職員、さらに油屋さんも集まり、交流会となりました。下妻市では減反政策の一つとして菜の花作りをはじめ、最初は花を見るだけだったのが、ボランティアの支えでナタネ油にして売るまでになっている状況もわかりました。
(新聞「農民」2001.12.10・17付)
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[2001年12月]
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