生産者の思いを聞きもっと交流の要望も元気が出たよ産直もわかった石川農民連・新婦人県本部 早春のつどい
春を思わせるような暖かな陽気になった二月二十一日、石川農民連と新婦人県本部が共催して「産直早春のつどい」を開き、七十人が参加しました。 全国農民連の笹渡義夫事務局長が「米 私たちの命」と題して講演。食に対する世界の動きや、自由化を推し進めて農業をもうけの手段にしようとする財界・政治の話に「情勢がよく分かって元気が出た。行動するしかない」「新婦人産直の意義があらためて分かった」など、積極的な感想が多く出されました。 そのあとは、楽しいランチタイム。一品持ち寄りで持ちよった郷土料理やお寿司、サラダ、ケーキなど六十一品をバイキングで満喫しながら(写真)、無農薬栽培米を産直に出荷する生産者の思いや、「班・支部でもっと交流を」という新婦人の会員さんの要望も交流。昨年四月に定年退職した後、お父ちゃんと農業を始めた女性会員は、雑草と格闘した経験とともに、「今年も仲間たちとより良い品物を作れるようにがんばりたい」と抱負を語り、おなかも心もいっぱいになった有意義な一日でした。 (石川農民連 中川佐代子)
ネットワークを生かし地産地消も販路拡大も長野県農民連産直協 総会と交流会「地産地消を強めて、全国ネットワークの力で多様な販路の拡大を」――。長野県農民連産直協議会の第八回総会と産直交流会が二月二十八日、下伊那郡松川町の信州まし野ワイナリー「シャトーまし野」で開かれ、四十七人が参加しました。農民連と協力関係にある米卸会社の仕入担当者が講演。「大企業は、使おうと思えば安い輸入米をどんどん使ってくる。これとたたかうために、国産米を扱ってがんばっている」と話しました。 これに対して参加者から「どんどん作ったお米を買ってくれますか」という質問も。準産直米にとりくんだ別の参加者は、「『買ってくれるのか』じゃないんだ。いまルートを作って来年以降につなげることが大事だ」と発言。参加者同士で大いに討論が深まりました。 続いて、農民連東海ネットワーク事務局長の吉川利明さんが、ブロッコリーやミカンなど、リレー出荷のとりくみと全国ネットワークの役割を報告。飯伊農民組合の後藤荘一事務局長は、消費者との交流で広がってきた産直、特産品の市田柿やインショップのとりくみなど、地域に根ざした活動を紹介しました。 長野県産直協は、まだ地域ごとに温度差があります。しかし今回の交流会は、「準産直米を全地域でとりくめるように地域ごとに学習会を開こう」「ネットワークを生かしたとりくみができるように“作る仲間”を増やそう」と、元気の出るものになりました。 (長野県産直協 塩入幸枝)
(新聞「農民」2004.3.22付)
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[2004年3月]
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