この人宮崎県農民連の新書記長 来住誠太郎さん(31)
農家の喜ぶ顔みるのが楽し農民連の専従になったのは五年前。最初の二年は産直の仕事をし、その後、都城市と北諸県郡をエリアとする都北(とほく)農民組合の事務局長を三年間務め、今年一月の大会で宮崎県連の新書記長に選出されました。書記長としての仕事はまだまだこれからですが、「夢をふくらませれば会員を増やす要素はいっぱいある。県の青年部も結成したい。今年はとくに、お米屋さんを通じて消費者にお米を届ける準産直で会員を増やしたい」と抱負を語ります。 都北はお年寄りが和牛を三〜四頭ほど飼い、子牛を出荷する小さな農家が多い地域。四年前、県内で口蹄疫が発生して農家の要求実現に走り回りました。「これからどうなるのかという不安が渦巻いていた」と当時を振り返ります。 県内の畜産は、二年年前のBSEでも大きな影響を受けました。農民連はそのつど農家の要望を集め、県交渉や署名活動、損害請求運動などに取り組みましたが、この時「どういうふうに農家を守ればいいのか、考えさせられた」といいます。 一方、うれしいことは「いろいろな相談に乗り、喜んでもらえること。現場に行くと新鮮で、生産現場がわかるのが一番楽しい」。 「仕事はきつかったけど、豚をさばく仕事はうまかったし、好きでした」という来住さんは、農民連に入る前には豚を解体する会社で働いていました。趣味は高校時代からやっているバスケットボールで、今は地域でサークルの責任者として日曜の夜、高校生や一般の人を集めて汗を流します。都城市在住で家族は子ども二人と妻。
(新聞「農民」2004.4.12付)
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[2004年4月]
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