米屋さん・生産者の交流会
参加者の感想
関連/昨年は不作高騰、今年は大暴落――激動の時こそお互いより結びつき強めよう
交流重ねお互いの信頼深めたい
米店とつながり安定供給したい
東京会場
直接話できていい
文京区・渡邉米店 渡邉弘さん
農家と直接話ができるこういう機会はとてもいい。カドミ問題の報告もよかった。食の安全は、いま一番大事な問題。消費者の信頼を失えば、商売は続けられない。農民連の食品分析センターを活用して、安全なお米を大いに供給してほしい。
皆さんがんばって
世田谷区名川精米店 名川斐雄さん
昨年産米の暴騰で一番大きな被害を被ったのは米屋。商売を続けていくためには、いくら高くても仕入れざるをえなかった。今日のこういう交流を積み重ねて、農家と米屋、お互いの信頼感を高めていくことが大事。私たちはみなさんのお米を売るためにがんばります。みなさんもがんばってください。
顔の見える販売で
富山・戸出町農協 営農センター 竹田宗弘さん
昨年から、顔の見える準産直米で販売しています。昨年の富山県のお米は一時二万五千円の値をつけ、現在は一万五千円を割り込む価格になりました。農家が安心して生産できるような安定した価格で米を売る、そのためにがんばっていきたいと思っています。
こだわり農産物も
ピュアネットジャパン(株) 関根弘幸さん
全国のこだわりの米を組織した生産者団体を他に知らないので、米卸の立場としては心強い。また、米の単品だと季節感が出ないため、米以外の農産物も利用できるのはとてもうれしい。このネットワークにはそうした農産物がある。こだわりの農産物をいっぱい紹介してほしい。
本音で話せていい
(有)滝瀬商店 滝瀬正幸さん
生産者とわれわれが本音で話せることは良い。「ふるさとネット」も、もっとわかりやすい仕組みをつくっていただければ発展すると思う。現状認識を一致させて進みたい。私たちも生き残るために、消費者の要望に合わせて各地の特産物や農産物を取り入れていきたい。
大阪会場
熱い思いを感じた
(有)米紀行はたやす営業チーフ 福田太(ふとし)さん
生産者と小売店とが交流を深め、作り方までわかる関係をさらに進めたい。福岡のお米を扱っていますが、今日始めて生産者とお会いし、とても熱い思いを感じました。今後の販売にも力が入ります。自然食品も扱っており、焙煎発芽玄米や和歌山産こだわりしょう油など、直接つながることができました。
産地訪問で迫力が
蔵よし代表 川端清治さん
去年も参加し、産地訪問の機会もいただいた。自ら産地に行くことで、話に迫力が出る。お客さんに自信を持ってお米を販売できるようになる。これからも、どんどん参加してネットワークを広げていきたい。今回も、扱いたい産地があった。直接訪問もして販売に生かしていきたい。
安心の販売に力を
〈あすなろの会〉池上米穀店 池上正年さん
生産者の生の声を聞けることなど、プラスになる面がたくさんある。農家と一緒に歩みながら、安心・安全の米の販売に力を入れていきたい。
丸米糧穀 田中政次さん(左端)
農民連のお米を扱うお米屋さんのグループ「あすなろの会」二年目。不作のなかで、お米を安定価格で供給いただき、お客さんにとても喜ばれ、信頼を得ることができました。これからさらに信頼を深めていきたい。
(写真中央はあすなろの会代表の米安米穀店・蔵井謙一さん〈写真はありません〉)
心のおつきあいに
JAの担当者
農民連のルートは、米がどこの米屋へ行っているのかわかる。消費者は作り方ハッキリが安心だが、われわれは行き先ハッキリが安心。これからは、米穀店とつながって、安定的に供給していきたい。最後は心のおつきあいになると思う。
(新聞「農民」2004.9.13付)
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