「農民」記事データベース20040920-652-18

援農の学生と農村青年ら

一泊二日の交流会

静岡・藤枝で


 「もっと農業の勉強をして、新しいことに取り組んでいきたい」(農業青年)、「農業という仕事の大変さがわかり、食べ物を大切にしなければと思った」(学生)、「自然の中で子どもを育てることの大切さを改めて実感した」(子育て中の女性)――。静岡県藤枝市の農業青年と東京の大学生らによる大交流会が八月二十五日、藤枝市で行われ、援農体験の感想や農業への思いなどをそれぞれ語り合い、交流を深めました。 

 参加したのは、無農薬茶の援農に来ていた日大農問研(農業問題研究会)の学生と地元の農業青年、そして一泊二日で援農合宿に来ていた「静岡登校拒否を考える会」の親子など三十人。農作業初体験の学生、農家の後継者で将来農業をするかどうか悩んでいる青年、汗を流して作業する喜びを体験した女の子など顔ぶれも多彩です。

 自己紹介&自己PRタイムでは、「茶畑で仕事をしてみて、学校では勉強できないことをたくさん得た」「畑で汗を流したら頭がすっきりした」「これからどのような職に就いても、今回の農業体験はすべての基本になると思う」(学生)「楽しみながら農業をやりたいから、自分の好きな黒色のバラの栽培を始めた」(農業青年)など、一人一人の主張はとてもユニークで、聞いている側もウンウンとうなづきながら聞き入っていました。

 この交流会は、「若者を農村によびよせ、地域の活性化を図りたい」という農業青年と、「農業青年との交流を通じて、農業への理解を深めたい」と願う学生の願いが実現したもの。「農業を通して広がる人の輪を大切にすることは、日本の農業を大切にすることにもなるのでは…」と考えさせられました。

(静岡県青年部 杵塚 歩)

(新聞「農民」2004.9.20付)
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2004年9月

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