「農民」記事データベース20040927-653-04

食政研が25周年記念シンポ

WTO、基本計画、「米改革」 熱心に討論


 食糧政策研究会は十一日、東京・新宿農協会館で、「設立二五周年記念シンポジウム――食料・農業政策の再建を目指して」を開きました。研究者をはじめ農民連や労働組合、消費者団体などから約七十人が参加。三人の研究者が報告しました。

 九州大学教授の村田武氏は「WTO農業交渉と『農政転換』」と題して、主にEUで実施してきた直接支払いについて詳しく報告。

 明治大学教授の北出俊昭氏は「米政策改革の進展と政策課題」と題して、農水省が進める米政策改革の特徴と問題点を明らかにしました。

 そして東北大学名誉教授の河相一成氏は「『食料・農業・農村基本計画』の見直し問題と今後の課題」と題して、食料・農業・農村政策審議会が公表した「基本計画」見直しの「中間論点整理」を批判的に分析し、対置すべき「論理と政策」について報告。その後、参加者との間で熱心な討論が行われました。

 代表幹事の千葉燎郎氏(元北海学園大学教授)は、あいさつの中で、政府の米政策が次々と変わってきたなかで、常に政策を対置させてきた二十五年の活動を振り返り、「若き研究者の活躍と、会員のいっそうの尽力を期待している」と述べました。

(新聞「農民」2004.9.27付)
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2004年9月

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