「農民」記事データベース20040927-653-10

“上山の千枚田”見学

新婦人岡山県本部 米価・保全など問題山積


 新日本婦人の会岡山県本部は八月二十七日、三月に取り組んだ神戸港輸入農産物見学に続く、ウオッチング企画第二弾として、県中部にある英田町上山地区の棚田見学を行い、二十人が参加しました(写真〈写真はありません〉)。

 この地域は『上山の千枚田』と呼ばれる、岡山県でも有数の棚田地帯。かつては「耕して天に至る」「田毎の月」と称されたこともあります。約八千三百枚あると言われる棚田も、米価下落や、減反による後継者不足で、保全が大きな課題となっています。

 参加者は、美作農民連事務局長で英田町議の倉地重夫さんと、地元農家の高原利章さんの案内で現地を見学。農家の努力で美しい景観が保たれた棚田には、稲穂が実り、まもなく収穫が始まるところでしたが、あちこちに休耕田が広がり、なかには生い茂った草で境界線もわからないところもありました。

 高原さんは三年前に退職し、専業で農業にたずさわりながらグループで、米と野菜を近くの大芦高原温泉にある産直市に出荷しています。離れて暮らす息子さんも、農繁期には農作業を手伝いに来てくれるそうです。

 棚田見学後は、高原さん宅で昼食をとりながら交流。大芦高原温泉に入り、農産物直売所で買い物をして、有意義な一日を過ごしました。

(中国ブロック編集協力員三沢市郎=岡山県農民連)

(新聞「農民」2004.9.27付)
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2004年9月

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