「農民」記事データベース20050110-667-22

旬の味


 新年おめでとうございます。原稿を持つ手の横にポツンと置かれたサンゴの石片。昨年十一月に訪れた沖縄・辺野古海岸で拾ったものだ。キャンプシュワブへと続く海辺を歩いていると、「そこから先はアメリカだよ。逮捕されるよ」。何気ない一言に「基地の現実」を見た▼米海兵隊が実弾砲撃演習をやる大分県の日出生台演習場に、米軍の宿舎が完成。米軍への「思いやり予算」は米兵一人あたり千五百万円にもなる。いま、自然と平和と日本人の生活を壊す米軍の再編強化の道か、それとも憲法を暮らしの隅々に生かす道か、そのたたかいが正念場を迎えている▼村上龍の『十三歳のハローワーク』という本に、「世の中には二種類の人間しかいない」とある。それは、「金持ちと貧乏人」ではない。「悪い人と良い人」でもない。「好きな仕事、自分に向いた仕事をして生活の糧を得ている人とそうでない人」だそうだ▼十二日から、農業が好きでたまらない人たちの大会、農民連の全国大会が始まる。横のサンゴも期待している。

(督)

(新聞「農民」2005.1.10付)
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2005年1月

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