「農民」記事データベース20050613-687-09

旬の味


 毎年この時期、一週間ほど仙台市に足を運ぶ。三日間は拘束された時間を過ごさなければならないが、あとは楽しい東北の旅を満喫する▼見慣れない田畑と屋敷林、また小高い山々の木々が心を和ませてくれる。数々の特産品も家庭の温かさとそこに住む人々の生活の知恵を感じさせる。そんな農村の景観がたまらなく好きだ▼なくてはならないのは、自然や文化を守り生活する農民の姿であり、次世代にできるだけ健全な形で受け継がれることも重要ではないか、そこに、農業の存在意義もあるのではないか▼酪農地帯では、多少の偏りはあるが、農民の生き方の表現はできる。牛乳は出荷され製品処理されるが、農家チーズ・バターとして、またヨーグルトなど、わが家の牛のお乳を頂き味わえる喜び。毎年、木を植え続けることは、次世代へ自分の存在したことの証しだろうか、豊かさだろうか? そんな思いを言葉で表現するならば、「安らげる農村と心豊かな農民めざして!」今、農場は来訪があいつぐ。

(江)

(新聞「農民」2005.6.13付)
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2005年6月

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