米国産牛肉輸入再開反対、地産地消推進キャラバン走る 12市町村とJA訪問福島・浜通り農業を守る会
福島県浜通り農業を守る会は六月八、九日の両日、アメリカ産牛肉の輸入再開反対と地産地消推進を求めて、二市八町二村とひとつのJAを訪問。のべ二十七人の会員・役員が参加しました。
米産牛肉輸入反対の署名手渡すアメリカ産牛肉輸入再開問題では、農水大臣と厚労大臣あての反対請願署名を呼びかけました。とくに中山間地で畜産の比重が高い飯舘村や葛尾村では、「まさに村の存亡の危機」と首長署名の提出を快諾。こうして集めた署名は、十七日の政府交渉で直接、農水省・厚労省に手渡しました。地域での地産地消の推進では、各自治体やJAの取り組みを聞き、こちらの提案も交えて懇談。学校給食では、先にメニューを決める今のやり方を変え、地域の旬の食材からメニューを決めるやり方をできるだけ増やすこと、そして給食関係者と農家との「給食懇談会」の場を持つこと―を提案しました。 今回のキャラバンを通して、地産地消の地道な取り組みが、グリーンツーリズムや消費地への販売へと確実に発展していく流れを実感。また、農家にとっても、「おいしかった」と評価されることが、生産と販売への意欲につながっていることも感じとれました。 この流れを大きくするために、地産地消を進める生産・販売センターを立ち上げ、予算上も支援する体制をつくるような「地産地消推進条例」の制定を求める運動に取り組んでいきます。 アメリカ産牛肉輸入再開反対の請願に署名した自治体は、以下のとおり。相馬市、原町市、新地町、鹿島町、小高町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、双葉町、飯館町。 (福島県浜通り農業を守る会 中井信也)
(新聞「農民」2005.7.4付)
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[2005年7月]
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