自民の改憲素案を解明渡辺治一橋大学教授が講演 「九条の会」が学習会
「九条の会」は七月九日、東京都内で第二回憲法学習会を開催。約百人が参加し、自民党・新憲法起草委員会(森喜郎委員長)の「改憲素案(第一次)」をもとに、一橋大学教授の渡辺治さんが講演しました。(写真〈写真はありません〉) 七日に発表された自民党の改憲素案は、十一月の結党五十年に発表する改憲草案のたたき台になるもの。九条の関係では、「自衛軍を保持」し、現行憲法の「戦力不保持」と「交戦権の否認」を削除。軍事裁判所の設置を盛り込みました。 また国民の権利については、「公共の福祉」の概念を「国家の安全と社会秩序を維持する」概念に置き換え、国民の自由や人権を厳しく制限しようとしています。 渡辺さんは講演の中で、「自民党のねらいが、改憲の中で絶対に取りたいもの、どんなに妥協しても絶対にはずせないものにしぼられてきた」と指摘。その第一が、九条を変えて海外で戦争できる国につくりかえることであり、第二は、地方の三位一体改革など「構造改革」を進めて国民生活を犠牲にした大企業本位の国づくりにあることを明らかにしました。 九条の会は、七月三十日に東京の有明コロシアムで一万人が参加する講演会を予定。多くの参加を呼びかけています。
地産地消の運動活発に茨城県西食健連が総会作家の島村菜津さんが講演茨城県西食健連は六月二十六日、第十三回総会を開催し、約三十人が参加。この一年間とりくんできた、菜の花まつり、港見学、直売所見学、朝市まつり&収穫祭などの活動を振り返り、全国食健連が提起した地産地消の運動などに茨城県西地域でも大いにとりくもうと話し合いました。代表幹事の北嶋誠さん(県西農民センター会長)が、「残留農薬、遺伝子組み換え、アメリカ産牛肉などへの不安が広がり、国内においても食品偽装事件が後を絶たず、食の安全・安心と食料自給率の向上を求める国民世論が日ごとに高まっている」と指摘。そのうえで「時流に乗った食健連の運動を草の根から広げよう」と呼びかけました。 総会後は、『スローフードな人生!』の作家、島村菜津さんを迎えての講演会。「世界の多様な味を守るには、学者の机上論だけでは十分ではない。利潤や効率優先でゆがんでしまった食のあり方を今こそ見直すことが大切」と話しました。 講演会後は島村さんを交え、地元の生産者が作った採れたて野菜の手作り料理を食べながら交流。楽しいひと時を過ごしました。 (茨城県西農民センター 久保幸子)
(新聞「農民」2005.7.25付)
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[2005年7月]
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