旬の味
私の住む小さな町に「九条を守る会」の準備会ができた。第一回会合には、世話人になってもらおうと呼びかけた、町を代表する各分野の人たちが顔をそろえた▼その顔ぶれは、元中学校長、給食会社の社長、戦前は町一番の地主だった人の奥さん、赤十字の役員など多士済々。当日になって参加を心配したが、全員出席してくれた▼事務局の「九条を改悪し、再び戦争のできる国にしようという動きを阻止する全町民的な組織をめざしたい」との呼びかけに、今年九十歳になる元校長はこう語っていた。「戦争中、満蒙開拓に参加したが、一部の政治家が言うような『その国の役にも立った』などということはまったくない。日本の戦争は侵略以外の何ものでもない。戦争責任は、東条(元首相)と天皇にある。そのことを国は、教育のなかで教えてこなかった。これが、中国や韓国との関係を不正常にしている原因だ」と▼「会」の発足に向けた力強いエールに、これを支える農民連を大きくしようと決意を新たにした。 (慎)
(新聞「農民」2005.12.12付)
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[2005年12月]
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